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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
日替わり ひとことENGLISH
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501  Time's up. (時間切れ。)
ときどき「時間切れ」を timeout と混同する人を見受けます。 timeout はスポーツでの「タイム」(休憩)のことで「タイムを要求する」は call timeout と言います。 一方 Time's out. の形にして「時間切れ」の意味に使うネイティブもいます。 しかし「時間切れ」は表題のように Time's up にするのが圧倒的に多いのです。


502  Time will tell. (時がたてばわかる。)
時はもっとも身近な哲学的な存在です。 だから洋の東西を問わずたくさんの諺や人生訓に使われています。 ここで会話でも使う time を使ったこのような表現をあげてみましょう。
  • Time will tell.   時がたてばわかる。
  • Time is money.  時は金なり。
  • Time and tide wait(s) for no man.   歳月人を待たず。
  • How time flies!    なんて時がたつのは早いのだろう。
  • Time flies when you're having fun.  楽しい事をしていると時は早くたつ。
  • Time heals all wounds.    時はすべての傷を癒す。
例: Is the policy they are carrying out right or wrong?  Time will tell.  彼らの取っている政策は正しいか間違っているか。 時がたてばわかる。



503  Take your time. (どうぞごゆっくり。)
自分一人だけなら時間は自分だけのものですが, 社会の中ではそうは行きません。 時間をかけては他の人の迷惑になるだろうと, 自己チューでない人なら思うものです。 そんな気兼ねをさせない思いやりのある言葉がこれ。 
自分が時間をかけて何かするなら I take my time と言えばよいでしょう。 I take my time 〜ing または I take my time to不定詞 とすると「時間をかけて〜する」という意味になります。
例: I didin't have anything else to do, so I took my time preparing lunch.  他にすることがなかったので私は時間をかけて昼食を準備した。 





504  Nine times out of ten, 〜 (十中八九〜)
直訳すると「十のうちの九回」ということですが,日本語と似た発想なのでわかりやすいでしょう。
 辞書を見ると同じ意味を ten to one と表すこともできるようですが, イマイチ使い方が不明です(辞書には It's a good ten to one that 〜 という例文が出ていますが検索しても使用例が一つもヒットしません)。  一方, nine times out of ten はヒット数が多く, その使用例から最も一般的な使い方は文頭にポンと置いてしまうというものであることがわかります。 つまり文法的に言えば文修飾の副詞句ということでしょう。
例1: Nine times out of ten, people eat barbecue or curry and rice when they go camping in Japan.  日本ではキャンプに行くと十中八九バーベキューかカレーライスを食べる。



505  〜 is on the tip of my tongue. (〜は口先まで出かかっている)
日本語は「口先」で英語は「舌先」。 意味から考えても主語になるのは単語(the word), 人名(the name of the person), 地名(the name of the place), 題名(the title),  用語(the term), 答え(the answer) などであるのは明白です。 
例: I heard some sweet old song, whose title was on the tip of my tongue.  I racked my brains but I couldn't recall it.   懐かしい歌を聞いたがそのタイトルが口先まで出かかっていた。 頭を絞っても思い出せなかった。
 



506  There's no tomorrow. (明日がない)
 Tomorrow never comes. としても同じです。 これを単独で使えば「明日なんかないんだ」という絶望感でいっぱいの悲痛な叫びとなり, 一般的な会話表現といえませんが, if や like 〜 などとともに使えば日常的な表現になります。
事実 like there's no tomorrow (まるで明日がないみたいに)はしばしば使われる表現です。 これは本来「将来を考えずに無頓着にものごとをする」という意味の比ゆ表現で, spend money like there's no tomorrow (金を無計画に使う) のように使うのが正しいのですが, I eat like there's no tomorrow (明日がないみたいにガツガツ食べる)とか Study like there's no tomorrow. (明日がないみたいに必死に勉強しなさい) のように使う例もあるにはあります。 このように「夢中で」の意味で使うのはわからないわけではないのですが避けた方がよいかもしれません。



507  Has the cat got your tongue? (なぜ黙っているの)
 Cat got your tongue? と短くすることもあります。
ふだんはうるさい人間がおとなしくしているときに「なぜ黙っているの」と尋ねるときに使います。 特に子供に対して使うのが普通のようです。

さてこの慣用句の語源についてはあるサイトでは中近東の処罰にからんだものをあげていました。 中近東ではかつて罪人の体を切断する刑があり, ウソをついた者の場合は舌を切られ,王のペットのネコのエサになったという言い伝えからだそうです。 
なおこの慣用句についてさらに弊サイトの別コンテンツも参照ください。



508  Watch your tongue. (黙れ。 言葉を慎め。)
この表現の意味は「言わないでいいことを言うな」という意味です。 いわゆる4文字語のような言葉を使うな, というよりTPOに合わないことは言わない方が身のためという意味で使うのが一般的です。 たとえばアメリカが数年前にイラク戦争を始めたときに, アメリカ人の前でブッシュ政権の批判をすると, このような浴びせられた可能性があるでしょう。 
言いかえると, この言葉が出るような状況は価値観の違いの衝突が起きているということになるでしょう。
例: "Our new teacher looks like a sissy, doesn't he?""Watch our tongue, Eri.  Wall have ears." 「今度の新しい先生, オカマみたいね。」「言葉を慎みなさい, エリ。 壁に耳ありよ。」



509  〜 rolls off the tongue (〜という言葉は発音しやすい)
外国語を勉強していると, 発音しやすくてなめらかに口から出る単語と, どうもつっかえてしまう発音しづらい単語があることに気付きますね。 前者のように言いやすい言葉や名前に出会ったときに使ってみてください。 外国人に自己紹介するときにもたとえば Does my name roll off the tongue? (私の名前, すらすら口から出てきますか)などと言ってみるのもいいかもしれません。
他に 〜 trips off the tongue  や 〜 glides off the tongue などの変形もありますが, 検索する限りでは roll を使うのが断然多いようです。


上の表現は主語が単語や名前ですが, 人を主語にするなら 〜 get one's tongue around +単語/名前 を使います。


例1: Eigo21.com rolls off the tongue, doesn't it?    Eigo21.com (当サイトのURL)ってすらっと口から出てくるでしょ?
例2: Apparently "IE" trips off the tongue easier than "Internet Explorer". 明かに IE はインターネット・エクスプローラより発音しやすい。
例3: I can't get my tongue around Welsh place names like Llanymddyfri, Swydd Gaerhirfryn, Aberdaugleddau. Or whoever can? 私はリャナムザヴリとかスウィズ・ガイルヒルヴランとかアベルダイグレザイのようなウエールズ語の地名がすらすら出て来ない。 いやいったいだれがすらすら発音できるだろうか。




510  Toodle-oo. (さようなら)
一般的な表現ではなくユーモラスな俗語表現です。 綴りや発音が一定せず, Toot-a-loo とか toodles  とか too-doo-loo など変形があります。 辞書に掲載している例は少なく, インターネット上では Encarta が toodle-oo を載せている程度です。 その Encarta にある発音は[tú:dlu:] 。 
語源についてはフランス語の à tout à l'heure [ア・トゥタ・リュー](近いうちにまた会いましょう)から来ているというのが有力ですが, 車のモーター音の擬声語や tootle (車でノンビリ行く)から来ているという説もあり綴りと同様定まっていません。 

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