毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現 |
---|
日替わり ひとことENGLISH |
.ファイル52 |
511 Top of the morning. (おはよう。) もしアイルランド出身のネイティブと知り合ったらこう挨拶してみてください。 きっと驚き喜ばれると思います。 というのはこれはアイルランド英語の Good morning. にあたる挨拶表現だからです。 言われた相手は下あなたに And the rest of the day to you と応えるかもしれません。 これが Top of the morning. に対する応え方なのです。 この Top of は best の意味のようで, Top of the afternoon. や Top of the evening. や Top of the night. も使うようです。 しかしさすがに Good-by は Top of by とは言いません。 なおそれぞれ to you を付け足してもいいし, また Top of は Top o' と綴ってもよいでしょう。 512 totally awesome (すごくよい[80年代風]) 「すごく良い(very good; excellent)」という肯定的な評価をする語は時代による流行があります。 60年代なら goovy 70年代なら far out; out of sight , 80年代なら way cool というような俗語がありました。 私の持っているパソコン用のカード・ゲームの対戦相手は groovy 以外のこういう言葉を連発します。 Windows95 時代のソフトですから古いのは古いのですが, でも70年代80年代に作られたわけでもないので, これらの俗語は流行語を越えて現代ではくだけた口語として認められていると思われます。 ただ使う際は, 古い俗語である認識はした方がよいと思います。 外国人が「ソレッテ イカスジャン」と言うのを聞くのと同じ感覚をネイティブは感じと思われるます。 意図的に使うと効果的ですがそうでなければ苦笑を誘うだけでしょう。 513 touchy ([人が]気難しい, 怒りっぽい;[問題が]扱いづらい) touchy は「ちょっとした刺激に対して敏感に反応してしまう状態」という意味です。 こういう状態の時日本語だと「腫れ物に触る」ように扱うのですが, touch (触る) から派生した touchy とこの日本語がビミョーに連想されて, わかりやすい語だと思います。 question や subject が touchy だというと「扱いに気をつけるべき」問題・話題となるのも納得がいくでしょう。 例: Don't talk about personnel transfers before him. It's a touchy subject. 彼の前で人事異動について話さないほうがいいよ。 それは扱いに注意が必要な話題だ。 514 When the going gets tough, (物事が面倒になると) これはもともと When the going gets tough, the tough get going. (事態が困難になると頑強な者たちが動き出す)という名言の一部です。 この言葉は,アメリカン・フットボールの監督 Knute Rockne が20世紀の初めが初めて言い, それを元合衆国の外交官であった John F. Kennedy の父親 Joseph P. Kennedy が, 1960年の息子の大統領就任に際して引用し, 広く知られるようになりました。 「物事が困難なときに成功するのは心身ともに頑強な者だ」という意味と「困難な立場にあっても諦めるな」という意味の, 現代の「諺」としてしばしば引用されているようです。 このまま使うだけでなく, 前半の When the going gets tough の部分だけを生かし, 後半をいろいろ変えて使うことも多いようです。 なおビリー・オーシャンやボーイゾーンで知られる歌,邦題「ゲット・タフ」の原題がこれ(長い方)です。 例: When the going gets tough, I hit the sack. 物事がメンドーになったらオレなら布団かぶって寝るね。 . 515 get off the track (話がそれる,脱線する) track には鉄道線路の意味があるので, これは日本語の「話が脱線する」と発想は同じです。 off の反意語は on ですから on the track だと「本題のままで」の意味になり, たとえば keep on the track とすれば「本題からそれないようにしている」となります。 なお下の例では get way off the track と way が入っていますが同じ意味です。 . 516 where angels fear to tread (こわい所, 行きたくない所) これは夏目漱石も研究したイギリスの詩人アレキサンダー・ポープ(Alexander Pople 1688-1744)の『批評論(An Essay on Criticism)』の一部 Fools rush in where angels fear to tread. (愚か者は天使が恐れて踏みこまない場所に飛び込んで行く。= 馬鹿者怖い物知らず)から生まれた由緒正しい表現です。 ここをクリックすると原詩が読めます。 (私は読む気がしませんが。) 問題の部分は下から 12連目の Such shameless Bards we have で始まる連にあります。 この諺はそのまま使われるだけでなく, 一部を変形して使われることもあるようです。 .例: A policeman must go where others fear to tread. 警察官は他の人が行きたくないところに行かなくてならない。 517 This is my treat. (これは私のおごりです。) 10月31日のハロウィーンは商魂たくましい企業の戦略で(?)クリスマスや聖バレンタインズ・デイに並んで, 西洋生まれの年中行事の一つとなりつつあります。 さすがに仮装した子供たちが Trick or treat. (いたずらするかおごってもらうか)と言いながら近所を回ることはないにしても, この Trick or treat. という表現自体は知られるようになりました。 人におごることはハロウィーン以外にも日常茶飯事ですので, 会話表現として知っておいて損はないでしょう。 (実際に使って損はするかもしれませんが。。) 518 For my next trick, (次に私が何をするかと言えば ) これは手品師などエンターテイナが使う決まり文句で「続いてのマジック(出し物)は。。」という意味。 これをユーモラスな表現として「次に私が何をする(言う)かと言えば; 次に何が起こるかと言えば」という意味で使うこともあります。 日記サイトやチャット・サイトで話の始めに使われることがあります。 また, ドジなことをしたあとその場を繕うときに使うという高度な技もあります。 たとえばレストランで会食中にスプーンを落したとき, "For my next trick, I'll ask the waiter for another clean spoon.(続きましてウエイタに別のきれいなスプーンを要求いたします)" などと言うという類です。 ただし受けるかどうかは話者のエンターテイナ度次第。 519 the trouble with 〜 (〜の欠点;短所;悪いところ ) この with を伴なう trouble は「困難なこと」とか「面倒」という意味ではなく, fault 「欠点」という意味。 カタカナにした「トラブル」から受ける印象とは違うことに注意が必要です。 だから例えば The trouble with the manager is he's too careless. は「マネージャとの間のトラブルは彼の不注意が原因だ」などという意味ではなく「マネージャの短所はあまりにも不注意なことである」という意味としなくていけません。 例にあるように The trouble with 〜 is (that) 節 や That's the trouble with 〜. として使うのがよくある構文です。 520 No trouble. (お安いご用です。 ) 依頼に対して「いいですよ」と返答ならあの有名な No problem. があります。 どう考えても No problem の方が認知度は断然上で No trouble は地味な存在ですが, たまには使ってみてはいかがでしょう? "Can you use this expression?(この表現使ってくれる?)" "No trouble at all. (お安いご用さ。)" |