ぶらりボキャブラ散歩 今日の 気まぐれ英語慣用句 |
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z171 (12月22日) play を使う慣用句(1) play ducks and drakes 「金などを湯水のように使う」 直訳: 「雄カモと雌カモ」遊びをする 例文: He played ducks and drakes and ended up going bankrupt. 彼は湯水のように金を使い結局破産した。 ![]() play ducks and drakes は, 川面など水面に平べったい石や貝を投げて遠くへやる「水切り遊びをする」ことです。 カモの生態で思い浮かぶのは水の中に頭を突っ込む様子。 そのことから物が前面から飛んできたときに頭を下げて避けるのを duck と言うことは, 物騒な国を旅行するときのサバイバル英語として海外旅行好きの日本人の間でも比較的知られています。 他の英語の警告表現は別ページに載せています。 play ducks and drakes もこのカモの生態から生まれたのでしょう。 石が川面に投げられるからそれを避けなさい, といいう連想か, 川をピョンピョン走る石の様子が頭をピョンピョン川に入れる複数のカモの様子に見たてたように思えます。 「水切り遊び」 という意味の ducks and drakes の文献初出は 1583年で, 「湯水のように使う」の意味の場合は1600年頃だそうです。 水切り遊びのような意味のない遊びに時間を無駄に過ごすことから貴重なものを無駄にする→金を湯水のように使うー と変化して行ったのではないでしょうか。 play ducks and drakes の古い形は make ducks and drakes of one’s money で, その用例がアンデルセン童話集の『空飛ぶトランク』(The Flying Trunk; デンマーク語 Den flyvende Kuffert )という作品の中にあります。 金持ちの商人の息子が親の遺産を相続して遊びまわり結局わずかな金しか残らなくなり, 親切な友達から空飛ぶトランクをもらって旅に出るという話です。 その出だしの部分にこんな一節があります。
また Brewer の Dictionary of Phrase and Fable(1898年)は make ducks and drakes of one's money の用例として イギリスの作家 Dinah M. Craik の Agatha’s Husband(1853年)からの一文を引用しています。
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