毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現 |
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421 what it takes to 不定詞 (〜するのに必要なもの; 素質, 資質) How long does it take to 不定詞 「〜するのにどれくらい時間がかかりますか」は中高生にもおなじみの重要構文の1つですが, how long を what にかえて What does it take to 不定詞にすれば「〜するのに何が必要ですか」の意味になるのは案外知られていません・。例: What does it take to be a fluent English speaker? 英語がぺらぺらになるのには何が必要ですか。 今回は疑問詞「何」ではなく, 関係代名詞「〜すること/もの」の what を使った表現です。 特に例文のように have や got の目的語として使うことが多く, 場合によって 「素質とか資質がある」と訳すことができるでしょう。 例1: "Do you think he has what it takes to be a politician?""Yes, he is a rich person. But he doesn't have what it takes to be a good stateman. " 「彼は政治屋になるのに必要なものを持っていますか。」「ええ, 資産家ですから。 でもよい政治家になる資質はありません。」 422 I can't take it anymore. (もう我慢できない) 高校生で暗記すべき単語・熟語で「耐える,我慢する」というのは案外多く bear; endure; tolerate; stand; put up with などがあります。 しかしイマイチ英語学習では一般的ではないひねた口語表現を収集している当コンテンツとしてはこれでは我慢できない。 それで今回の表現の登場となりました。 can't ではなく am not going to でもいいし, anymore はなくてもかまいません。 ともかく「もう辛抱できん」となったときに発してみてください。 423 How did she take it? (彼女はどう受けとめましたか?) 何かを経験したあとにどのような反応をしめしたのかを尋ねたいときの表現です。 相手に直接聞けば How did you take it? となる訳ですが, 検索した用例では主語は3人称つまり私とあなた以外である場合の方が多いようです。 日本語で考えてみても, 例えば悲しい経験をした人に向かって「どう受けとめましたか」と冷静に聞くのはインタビュアーくらいなものであまり日常生活では使いそうもないのは想像がつきます。 ところで How do you take it? とすると場合によっていろいろ意味がとれます。 「あなたはそれをどう受けとめるか」「今のお気持ちは?」となることもあるでしょうが, ここでは「どうやって飲みますか」という飲み物の飲み方を尋ねる言い方として覚えておくと社交の際に役立つでしょう。 なお飲み物以外に薬の服用のしかたを尋ねるときにも使えます。 この場合は How do I take it? と薬剤師や医者に聞くことになるでしょう。 例1: "I told my wife that I must go into hospital for examination ." "How did she take it?""Of course she was upset. But she said this would be a good chance to regain my health." 「妻に私が検査入院しなくてはいけないことを話したんだ。」「で彼女どうした?」「もちろん動揺した。 でもこれは私の健康を取り戻すいいチャンスになると言ったよ。」 424 take it out on 〜 (〜に当り散らす) it の代りに具体的な名詞が来ることもできます。 例えば one's anger (怒り)/ frustration (欲求不満) / hatred (憎しみ)/ irritation (イライラ) / revenge (復讐) / pay gripe (給料の不満) など。 当り散らす相手, つまり「〜」に入る語はたいてい人物ですが, the wall (壁)とか the machine (機械), the pets (ペット)や the company (会社)など人間以外のこともあります。 425 Take it from me. (私の言うことを信じなさい) 自信有り気に相手にアドバイスしたり教えたりするときの表現。 この it は何なのか。 漠然とした状況を表す it なのか, 「私の知識」という感じの意味なのか。 その答えはこの表現の元の形 You can (may) take it from methat 節 を見ればわかります。 いわゆる仮目的語の it とみればいいのでしょう。 Take it from me も that 節を続ける用例があるにはありますが, 少数派のように見えます。もっとも You can take it from me にせよ Take it from me にせよ, この that は省略可能なので, 耳で聞いただけでは (You can ) take it from me の後に続く主部・述部が that 節の一部なのか独立した文なのかはわかりません。 特に You can take it from me の場合, 表記する人の好みでピリオドやカンマやセミコロンで区切ったり, そのまま1文にしてみたり, とまちまちです。 426 Take that! (これでも食らえ) 相手にパンチを一発見舞ってやるときの決まり表現。 映画, ドラマ, アニメ, ゲームといったバーチャルな世界では必須の表現ですが, 実際にこれを使う機会のある日本人は全国民の数パーセントに過ぎないでしょう。 でもそれではもったいない。 今度ゴキブリをスリッパで叩き殺すときにでも使ってみたらどうでしょうか。 なお日本語と同じく, 素手だけではなく, 銃・爆弾等を使うときも発せられます。 427 Take it easy on me. (お手柔らかに) Take it easy.「のんきに構えなさい」 は日本人に最もよく知られている英語の口語表現の1つでしょう。 ちょっとひねた表現を集めている当コンテンツとしてはこれに前置詞 on を付け足して「〜に対してつらく当たらない, 優しく扱う」という意味になる熟語を登場させましょう。 表題のように on me として命令文にすれば日本語の「お手柔らかに」と訳すことができるでしょう。 on の後に人ではなく飲食物・調味料を持ってくることができます。 こうすると「〜を控えめに摂取する」となります。 例1: Take it easy on me. I'm a beginner. お手柔らかにお願いします。 私初心者なんで。 例2: Take it easy on wasabi when you eat sushi, or you'll get your nose tingling. 寿司を食べるときわさびは控えめにしないと鼻につんと来ますよ。 428 Take it or leave it. (受け入れなければこれでおしまい) 何かの提案をしてそれを受け入れるか否かの決断を迫るときの表現。 提案者が主導権を握っていて交渉もこれで最後という場面で発せられるようです。 ハイフンでつないで take-it-or-leave-it とすると形容詞になり例えば a take-it-or-leave-it offer (attitude, proposal) のように使うことができます。 例: The production often makes a take-it-or-leave-it offer to the studio musicians where they have to give up the share of the sale in exchange for the recording contract. プロダクションはしばしばスタジオミュージシャンにレコーディングの契約と引き換えに売上げの分け前はないものと諦めるようにする「受け入れなければハイそれまで」という申し出をする。 429 I take it (that) 節 ([期待して]思う) I take it (that) 節は I think (that)節 とほぼ同じですが, 節の部分の内容を期待・予期しているニュアンスがあるようです。 そのニュアンスがあるということを考えて下の例を見ると, I take it の発話者の独り善がり的な面が感じられておもしろいと思います。 下の例では3つが So I take it 〜というように So とともに使われているのは面白い現象だと思います。 これは何かがわかったのでそれを受けて「なるほどやはりそうか」と一人納得しているからなのではないでしょうか。 (文頭の so については 328 を参照ください) 430 What do you take me for? (私を何だと思っている? 見くびるな。) take A for B は「AをBと思う/間違える」という意味の熟語で大学入試レベルの熟語集でも見かけるイディオムです。 それを What の疑問文にしたのがこれ。 自分のプライドが許さないことを言われたときなどに使います。 What do you take me for? A sucker? (私を何だと思っているのだ。 カモと思っているのか?) のように後ろに a sucker (騙されやすい人) a fool (バカな人) a jerk (オタク) など添えることもあります。 なお「私を誰だと思っている?」と考えて Who do you take me for? とする例も見られますがかなり使用頻度は落ちるように思えます。 What do you take me for? が一般的な決まり文句のようです。 " |