毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現 |
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251 be right up there with 〜 (〜と肩を並べる; 〜と劣らない) be動詞の代りに rank 「〜に位置する」という動詞とも使うこともあります。 イメージとしてはランキングの上位に並んで位置しているという感じです。 どちらかというと人間より物を比較して使うことが多く, 特に商品とか音楽・映画などの評価での使用が目立ちます。 when it comes to 名詞/動名詞 「〜ということになると」という熟語とともに使うと相性がいい表現です。 例1: When it comes to Weapons of Mass Destruction, America is right up with Israel. 大量破壊兵器ということになるとアメリカはイスラエルと肩を並べている。 例2: When it comes to popularity, our peach ice cream ranks right up with our cranberry ice cream. 人気と言うことになると当店のピーチ・アイスはクランベリー・アイスと劣りません。 例3: The fear of presentation ranks right up there with death. プレゼンの恐怖は死に匹敵する。 252 Am I right in thinking 〜? (〜と考えて差し支えないでしょうか。) Am I right in thinking 〜? があるなら I am right in thinking とか You are right in thinking というように平叙文にしたり主語を変えてもいいように思えます。 もちろんそういう例もありますが, 圧倒的にこの表現は主語が I で疑問文, つまり表題の形で使う例が多いのです。 thinking 以外に assuming (思いこむ) saying (言う) understanding (理解する) believing (信じる) なども使えますが, 検索してみると thinking の圧勝という感じでついで一桁違いで assuming が使われていました。 どちらにせよ, 表現としてはやや堅め。 インターネットでは掲示板で質問してその解答を得た後にもう一度返す書きこみをするときなどに多く見られました。 例1: Am I right in thinking that I can't book any tables this Friday evening? 今週の金曜日の晩は全くテーブルが予約できないと考えても差し支えないでしょうか。 例2: Am I right in assuming that you basically agree to the proposal I made the other day? 先日私がした提案に基本的に同意なさっていると考えて差し支えないでしょうか。 253 〜 ring a bell (〜は聞き覚えがある。 〜はどこかで聞いたことがある。〜に思い当たる節がある) 主語は名前や地名などの固有名詞や文, 語句が来ます。 その名前や語を聞いて頭の中でチリンチリンと鈴が鳴るという感じでしょうか, 場合によってはガーンと鐘が鳴るのかもしれません 254 That's rich coming from 〜. (よく言うよ。 よりによって〜からこんなことを言われるなんてチャンチャラおかしい。 今の言葉, そのまま返したるわ。) ある人が相手が批判した内容が, 実はその言っている当人に当てはまるという状況で使う表現。 from の後に you とか具体的な人物の名前が来るのはもちろん, someone who 〜 「〜する誰かさん」のようにわざと発言者をぼかして皮肉ることもあるようです。 なおThat's richだけなら「滑稽だ」の意味。 ところでなぜ rich が「滑稽だ」の意味になるのか疑問に思うかもしれません。 これは「豊か」→「面白さで溢れている(良い意味) 例 a rich joke 」と意味が展開し, 良い意味の「面白い」が皮肉として「面白い」と変化したものと思われます。 例1: Save energy? That's rich coming from you. You often fall asleep with your computer on. 省エネしなさいって。 よりによってあなたからそんなこと言われるなんて笑ってしまうわ。 あなたよくコンピュータを付けっぱなしにして寝るでしょう。 例2: The company says it contributes to the bright future of human beings. That's rich coming from a developer that cuts down tropical forests to make farmland. その会社は明るい人類の未来に貢献していると言っている。 農地にするために熱帯雨林を切り倒している開発業者がよく言うものだ。 255 get a rise out of 〜 (からかったり冗談を言って〜を怒らせる/困惑させる) get a rise だけだとイギリス英語で「昇給する」(アメリカ英語=get a raise) 。 また釣り用語として「魚が海面に上がってくる」という意味もあります。 どちらも rise の基本的な意味「上昇」から来ているのは明かです。 では今回の熟語の意味はどうして rise と関係があるのでしょう。 Merriam-Webster Dictionary によると名詞の rise には an angry reaction 「怒りの反応」という意味があるようです。 これに起源・出所の out of が組み合わさって「〜から怒りの反応を得る」→「〜を怒らせる」となったのでしょう。 なお an angry reaction は動詞の rise の意味の一つ to increase in fervor or intensity 「感情が高まる」から来た意味だと思われます。 256 You rock. (君はすごい) まだ辞書には出ていない若者の間で使われるスラングの域を出ていません。 語源は音楽のロック。 「ロックのようにかっこいい, すごい」ということでしょう。 音楽のロックは名詞ですが, 「すごい」の意味では動詞として使い, もちろん主語は you でなくてもよいです。 一般的な言い方にすれば You are great. となります。 257 Rise and shine. (起きなさい。) 朝, 人を起こすときの表現。 rise と shine の[ai]の音が韻を踏み, and を bread and butter (バター付きパン)や curry and rice (カレーライス) rock and roll (ロックンロール)のように[ン]と発音して朝にふさわしいさわやかな(?)響きが感じられます。 (例1の2回目の rise and shine は, ゆっくり発音しているため and は [アン]という感じになっています。) 「起きて太陽のように輝きなさい」といったイメージが感じられます。 がこの shine は「輝く」ではなく「磨く」の意味で, イギリス陸軍から来ている表現です。 寝ている兵士に対し「起きてクツを磨きなさい」と言ったのが語源なのです。 258 raise the roof (ドンチャン騒ぎする, ハジける) 「屋根を持ち上げる」ほど大騒ぎするという, 昔のアメリカのアニメの一シーンを思い浮かばせる表現。 これと良く似た意味の慣用語句に raise Cain, raise hell があります。 こちらの raise は「死者の霊などを蘇らせる」。 「聖書に出てくる人類最初の殺人者カインや地獄を蘇らせる」ということから「面倒を起こす; 隣近所が迷惑なほど大きな音を立てて騒ぐ」という意味を表します。 raise the roof の方は祝い事などで大声で歌ったりして騒ぐという, raise Cain/hell よりプラス・イメージがあるように思えます。 ただ go through the roof が「(天井を突き抜けるほど)カッカと頭に来る」という慣用表現と関連して, raise the roof には「怒りでどなりまくる」という意味もあります。 259 Roll on +時を表す名詞. (早く〜にならないかな) かつて「春よ来い, 早く来い。」というのを訳させたとき "Come on, spring. Hurry up"と訳した生徒がいましたが, なかなかの名訳だと思いました。 そのとき私が想定した答えは "I wish spring would come soon." という仮定法を使ったものなのですが, 今回の表現を使うともっと簡単に表すことができます。 Roll on spring. これでOK。 ただしこの Roll on 〜 はイギリス英語としている辞書があります。 アメリカでは通じないかもしれません。 (オーストラリアのシンガーソングライターの歌で Roll on Summer というのがあるので, オーストラリアでは通じると思われます。) 例1: Roll on payday. I am fed up with soybean sprouts. 早く給料日が来ないかな。 もやしはもううんざりだ。 例2: "Roll on the weekend.""Do you have any plan?" "Not specially. Perhaps I'll hang about with my friends. " 「 早く週末にならないかな。」「何か予定があるのですか。」「いいえ。 たぶん友達とぶらぶらしてると思います。」 260 the other way round (あべこべに;前後さかさまに;順序が逆に) 下の図のような腹巻(stomach band)のようなものを巻くとします。 正しく身につけたのが(a) 〜 (c) の上にある形だとします。 すると (a) の状態が I wear a stomach band upside down. (上下さかさまに巻く) (b) の状態が I wear a stomach band the other way round (前後さかさまに巻く) (c) の状態が I wear a stomach band inside out. (表裏さかさまに巻く) このうち the other way round は the opposite way round とか the wrong way out とも言い, 前後さかさま以外に「順序が逆に」という意味でも使えます。 例: Japanese,Chinese, Koreans and Hungarians write their name the other way round; their family name comes before their first name. 日本人, 中国人, 韓国人, ハンガリー人は名前を書く順序がさかさまだ。 苗字がファースト・ネームの前に来る。 |