ぶらりボキャブラ散歩 今日の 気まぐれ英語慣用句 |
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z181 (01月05日) トランプ遊びが起源の慣用句(2) call a person's bluff 「人の脅しをはったりであると見抜いて逆に脅しをかける」 直訳: 相手のはったりに答える 例文: His employee said she would quit the job, but he called her bluff, for he knew she was too old to find another job easily. 彼の従業員が仕事を辞めると言ったが, やめるならやめろと逆に脅しをかけた。 というのは彼女は年を取りすぎて別の仕事に簡単に就けないことを知っていたからだ。 これはポーカが起源の慣用句です。 ポーカは自分の手役(hand)が強いと思ったプレイヤが賭けを仕掛ける(open)ことからゲームが展開します。 他のプレイヤは仕掛けてきた相手にかなわないと思えばそのゲームは降ります(fold)。 一方, そのプレイヤの挑戦に応えて相手と同じ掛け金を出すのを call と呼びます。 (さらに高い掛け金を出す場合もありこれは raise と呼ばれています。 ) 中にはさほど強い手役でなくても open するプレイヤもいます。 極端な場合, 何の手役のない high card にもかかわらず open してくることさえあります。 そんなとき, 相手のはったりを見抜いて call をかけるのがこの call a person's bluff です。 bluff は「はったり」または「はったりで脅す・だます」という意味のオランダ語起源の語でポーカに限らず使われています。 ポーカ(poker)の元であったイギリスのゲーム brag やドイツの Pochen , Poque の語源が「自分の手役が上だとはったりをきかせて自慢する」という意味 − 英語なら brag as a bluff ― から来ていることを考えると, ポーカの真髄は相手の手役が本当に強いのかそれともはったりなのかを判断することにあるのでしょう。 前回の慣用句 keep a poker face が生まれた背景にあるのもこの「はったり」です。 |