ぶらりボキャブラ散歩 今日の 気まぐれ英語慣用句 |
||
---|---|---|
英語慣用句アルファベット順索引 アーカイブス(単語) アーカイブス(慣用句) 音声ファイルがいっぱい! ひとことENGLISH 英語以外の外国語引用索引(主に単語) 英語以外の外国語引用索引(主に慣用句) サイト内検索 |
||
. | ||
z179 (01月03日) play を使う慣用句(9) play for one's own hand 「パートナを考えず自分の利益のために行動する」 直訳: 自分自身の持ち札のためにプレイする 例文: It is against the law of society to play for your own hand once you are affiliated. 一度提携したらパートナのことを考えずに自分の利益のために行動するのは世間の掟に反する。 この hand はトランプのゲームまたは持ち札のこと。 トランプの中には『ブリッジ(Bridge)』や『スペーズ(Spades)』や『ユーカ(Euchre)』や『ピノクル(Pinochle) 』のようにパートナを組むゲームもあります。 例えば『スペーズ』は, 場に出されたカードと同じ種類(スペード, ハート, クラブ, ダイヤ)のカードを持っていたらそのカードを出し, その中で一番ランクの上のカード(A,K,Q, J, 10,..2の順でランクは下がる)を出した者がそのゲームで勝ったことになり, 次のゲームでカードを出す権利を得る― という具合に進んで行きます。 もし場に出されたカードと同種のカードが持ち札にない場合, 他の種類のカードを出すことになり, その際, 切り札(trump)のスペードを出せばそのゲームを勝つことができます。 (もちろん誰かが自分のよりもランクが上のスペードを出せばその者がそのゲームに勝つことになります。) 下の図の場合, 私(Hide)と上にいる Bart がペアを組んでいます。 左の Jasper がクラブの8を出した時に(すでにクラブのAが出ていたため), 私の持ち札のクラブのKでこのゲームは取れると思ったのに, パートナの Bart が切り札のスペードを出してしまいました。 このようにパートナのことを考えずに自分の持ち札のためにプレイをする― というのが今回の慣用句の起源です。 もっとも上の場合, Bart にしてみれば次にカードを出す Gax がひょっとしてクラブのKを持っているかもしれないと思ってスペードにしたと考えられますから, パートナのことを考えずにというのは酷ですけれども。 play into (person)'s hand(s) 「パートナや敵の利益になるように行動する」 直訳: 人の持ち札の中に入ってプレイする 例文: Don't play into the telephone salesman's hand. Turn down their offer flat. They are just chattering cockoaches. Instead of slappingg them with your slippers, just say "No, thank you" and hang up. 電話で営業して来る人間の利益になるような行動はしてはいけません。 彼らの申し出をぴしゃりと断りなさい。 彼らはおしゃべりなゴキブリにすぎません。 スリッパでたたく代りに, ただ「いいえ, いりません」と言って電話を切りなさい。 play for one's own hand の逆です。 hand は状況によって hands になります。 |