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z074 (08月07日) salt 「塩」を使う慣用句(3) above the salt 「上座に」 直訳: 塩を基準にしてその上方に 例文: A farewell dinner was held in honor of Mr. Smith, who looked uncomfortable above the salt. スミスさんの送別会が開かれたが, 上座で居心地が悪そうだった。 「下座」は above の反対で below the salt。 しかし現実の英語では「上座につく」は sit at the head table; sit in the place of honor を, 「下座にすわる」は take a lower seat; give the seat of honor to 〜 を使う方が一般的でしょう。 この慣用句は晩餐のテーブルの中央に置いた塩入れ(saltcellar イメージ検索) を基準にして, 主人の座る席の側を above the salt として来賓の席とした習慣が起源になっています。 saltcellar は金や象牙などで作られたテーブルの装飾品で貴族が新年の贈答品として使われたようです。 深皿に塩を入れスプーンですくって料理にかける, 今の小ビンに入った食卓塩の超豪華版と言ったところです。 上座,下座を塩を使って表すのは英語だけのようでフランス語では, イタリア語では「テーブルの頭の方に座る」という言い方をするようです。 フランス語 s'asseoir a la place d'honneur 「栄誉ある席に座る」 イタリア語 sedersi a capotavola 「テーブルの頭に座る」 ドイツ語 am Ehrenplatz sitzen 「尊敬される席に座る」 さてテーブルの塩で思い出すのが Pass me the salt, please. という会話集に必ず出てくる表現。 黙って手を伸ばして塩入れを取るのではなく, 人に取ってもらうのがエチケットと注釈がついてます。 しかし, 塩を取ってくれと言われた側のマナーとして, コショウもいっしょに渡すというのは案外知られていないようです。 |