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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
日替わり ひとことENGLISH
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611   What's with 〜?  (〜はどうかしちゃったの?/なぜ〜があるの?)
(1) ふだんと違う行動や奇妙な行動など目だった行動をしたときに使います。
例1:(ふだん大食いの人があまり食が進まないときに)
What's with you?   It seems you don't have an appetite today. 「どうしたの? 今日は食欲がないみたいね。」 
例2:(松葉杖をしている人に対して)
What's with your leg?  「脚,どうしたんですか。」 


(2)What's with +物? の場合, 「なぜ〜があるのか」という意味になります。
例3:(テーブルにごちそうがあるときに)
What's with this gorgeous dinner?  なぜこんなごちそうがあるの? 
例4:(突然パソコンにウィンドウが現れたとき)
What's with this pop-up window?  なぜウインドウが出たのだ?


なお What's with you? が単なる「元気?」という挨拶になることもあります。



612   What's in it for me?  (それが私にとってどんな得があるの?)
損得勘定を考えたら自分には何の得のありゃしないという意味です。
直訳すれば「私にとってその中に何があるのか。」 疑問文の形をとりながら意味は否定になる, いわゆる擬似疑問文とか反語表現とか言われる文です。 



613  whatchamacallit  ([単語が思い出せなくて]アレ)
言葉が出なくて何でも「アレ」「アレ」と言い出すと脳の老化の始まりだと言われています。 でも日常生活で使っていない外国語だと年齢に関係なく「アレ・アレ」現象は起きてもしょうがありません。 せめて「アレ」って何て言うんだっけ―とならないように [ホワッチャマコーリット]と唱えて覚えておきましょう。 
これは What you may call it の崩れた形で, 他に What-d'you-call-it [ホワッジュコーリット]もあります。 なお「ナントカさん」にあたる言葉は What-d'you-call-him [ホワッジュコーリム](男) What-d'you-call-her [ホワッジュコーラ](女) What-d'you-call-'em [ホワッジュコーラム](複数の人・物)があります。




614  Whatever you do  (いいですか;絶対に;言っておくが)
「いいですか, 絶対にしてくださいね」というように念を押して命令したいときに使います。 したがって命令文やそれに準じる文(例 You must 〜 〜しなくてはいけない) とともに使わないと意味がありません。



615  whatever you say  (しょうがない,言う通りにしよう。)
相手の頼み事や提案に同意するときの表現。 相手がしつこく言ってくるなどして, 気乗りしなくても不承不承, 受け入れるというニュアンスがあります。  



616  at the wheel  (運転中で)
日本語で車の「ホイール」というとタイヤ部にある金属製の覆い(ホイール・キャップ)のことを一般的に言いますが, 英語では wheel は 「車輪」と「ハンドル (=steering wheel)」のこと。 では日本で一般的に言っている「ホイール」は何かというと hubcap と言います


このように自動車用語は日本語とアメリカ英語とイギリス英語で異なることも多く面倒です。(グレーは日本語と同じ)

主な自動車のパーツ名 日米英語比較
日本語 アメリカ英語 イギリス英語
フロント・ガラス windshield windscreen
リア・ウインドウ rear window
ワイパー windshield wipers windscreen wipers
ボンネット hood bonnet
トランク trunk boot
タイヤ tire tyre
ホイール(キャップ) hubcap
バンパー bumper
フェンダー fender wing
ナンバープレート license plate numberplate
ウインカー blinker winker
ヘッド・ランプ/ライト headlight
ブレーキ・ランプ/ライト brake light
スモール・ランプ/ライト(駐車灯) parking light sidelight
テイル・ランプ/ライト tail-light rear light
バック・ランプ/ライト back-up light reversing light
ハザード・ランプ/ライト hazard (warning) light
バック・ミラー rearview mirror
サイド・ミラー side mirror wing mirror
ハンドル (steering) wheel
ギア gear shift gear stick
アクセル gas pedal accelator
ブレーキ brake
ハンド・ブレーキ hand brake


be at the wheel は「運転中」で sleep at the wheel は「居眠り運転する」。
ならは「酔払い運転する」 は drink at the wheel と言うかというとそうではなく drive drunk です。




617  Say when.  ([酒類など液体を]どのくらい注ぎますか。)
酒などを注ぐときに「どのくらいまで注ぎますか」と質問したいときの表現です。
それではこう言われたらどう答えたら良いでしょう。


もう今から30年近く前に出版された『小事典英語Q&A』(ジャバンタイムズ:堀内克明・VEジョンソン著)に "Say when論争"が載っています。 Say when? と言われたらどう答えるかについて時の『NHK英語会話』のテキストにあった「Say when と言われたからと言って when などとトンチンカンなことをおっしゃいませんように」という記述を巡って,「いや When. と言ってもいい。」派と「When などとは言わない」派が喧喧囂囂やりあった内容が記されています。
結論から言うと Say when? と言われたら When. と答えればよいということなのですが, 時のNHK英語会話の担当者の名誉がかかるなかなかハラハラさせる論争でした。


試しにインターネットで検索して実例を探したところ, Say when. が表題以外の状況, つまり酒類を注ぐとき以外にも使われているのを発見しました。
以下はその実例です。 (一部変えてあります。)


◎酒類を注ぐ場面で
Larry had already poured a lot of whiskey in my mug by the time he said "Say when." So I panicked for a few seconds and cried "When!" ラリーが「どれくらい入れる?」と聞いてきたときまでに, すでに彼は私のマグにたくさんウィスキーを注いでいました。 だからしばし私はパニックになって「もういい!」と声をあげました。


◎コショウを入れる場面で
She was standing there with a peppermill under her arm.
She said "Say when!"  Okay, that's enough. Enough. That's all the pepper I need. "WHEN!" 
彼女はコショウ挽きを抱えて立っていた。 彼女は「どのくらい入れますか」と言った。 オーケー, それで十分だ, もういい。 それだけあれば事足りる。 「もういい!」


◎床屋で
Why the extreme haircut? The barber said "say when" and I fell asleep in the chair. なぜこんな極端に髪が短くなったのか? 床屋が「どのくらいまで切りますか」と聞いたとき私はイスで寝てしまったのだ。


◎ストップウォッチを使い測定する場面で
He said, "Say when, Doreen." Doreen clicked the stopwatch and said, "Begin! " 彼は「開始の合図を言いなさいドリーン」と言った。 ドリーンはストップウォッチを押して言った。「始めなさい。」


◎二人で一つの雑誌を読んでいる場面で
They were staring at the page. Kyle said, "Say when." In a few seconds.  Jarrod said,"when," and Kyle turned the page.  彼らはページを見つめていた。 カイルは言った。「いつめくればいいかいいなよ。」 ジャロッドは言った「いいよ, めくっても。」 そしてカイルはページをめくった。




618  where it's at (面白いところ,活動の中心地;重要な物)
この it は名詞で「大切なこと, 必要なもの, 理想的なもの」という意味。 代名詞ではないので, 例2や3のように主語が複数でも it のままです。  短縮形ではなく where it is とするのも可能ですが短縮形の方がより一般的なようです。
where とありますが, 例3のように場所以外でも使うことができます。
例1: Shanghai is a bustling city.  It's now where it's at in China.  上海は活気のある都市だ。 今中国の活動の中心地となっている。
例2:The reefs are where it's at for scuba diving off the island. さんご礁はその島から離れスキューバ・タイビングをする中心的な場所である。
例3: Web skills are where it's at for all of us.  私達皆にとってインターネットを使う技能は重要である。 



619  Where were we? (どこまで話しましたっけ?)
例えば会話中に用事ができてその場を離れなくてはいけなくなったとします。 そんな場合の会話をまとめておきましょう。
まず中座するときは Excuse me. (ちょっと席を外します。) と言います。 続いて用事がすんで戻った時は Sorry for the interruption. (話が中断してすいません。) と言います。この後また話を続ければよいですが, どこまで話していたか忘れてしまったら今回の表現の Where were we? を添えればいいのです。
独り言のように Where were we? と言ったあと, どこまで話していたか思い出したら Oh, yes.  I was talking about 〜 (〜についてい話していたんですよね。) とか I was about to tell you that 節/疑問詞節 (〜することについて話そうとしていたんだ。) と続けるのもいいですね。
なお Where were we?  と言われた側は, 上の I を you とか we に変えて You were talking about 〜 とか You were about to tell me that 節/疑問詞節 にします。
下の例では You were talking about の部分が省略されていると見ればいいでしょう。




620  whoa (おい; おお)
発音は[hwou/hou/wou]の3通り。 oh は[ou]   wow は[wau] で微妙に異なります。
本来, 馬を静止させるときの掛け声で  whoa, whoa, whoa のように何回か重ねるのが正統的な使い方。
これが「おい,おい,おい,何言ってんだよ」という相手の発言を静止させたり, 「おい, おい, おい。 そうまくし立てるな」という相手の早口を諌めたり, 単に注意を引いたりするときの言葉として使われるようになりました。
また oh や wow の代りに使う用法もあります。 


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