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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
日替わり ひとことENGLISH
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521  ask for trouble  (自ら面倒を起こす )
バカなマネをして自分から災いを招いてしまうという意味の熟語。 
検索してみると圧倒的に asking for trouble の形で使われていることがわかります。 
「面倒なことを招くだろう」という未来のことでも will ask for trouble で google 検索するとわずかに11件しかヒットしません。 過去形 asked for trouble でも584件。 一方 asking for trouble は84,200件。 
asking の形が多いのは, 下の例のように進行形で使うことと動名詞で使うことが多いからです。 この2つの使い方が自然だと思って良いのではないでしょうか。
例1: You are asking for trouble if you give him a helping hand.  彼に援助の手など差し伸べるなんてあなた面倒なことになるよ。
例2: Drunk driving is asking for trouble, isn't it?  飲酒運転なんて自分で自分の首をしめるようなことじゃないかね。


522  The truth is (that) 節  (本当は〜;本当のことを言うと )
日本人が覚えやすく, したがってつい口に出してしまう英語表現の一つが  To tell the truth 「本当のことを言うと」でしょう。 「本当のことを言うと」日本語では比較的多く使う表現であり, 英語と日本語にどこか共通点があるのが「人気がある」理由でしょう。


しかし  to tell the truth は日本語の「本当のことを言うと」とニュアンスが異なるので注意が必要とも言われています。
それは to tell the truth は日本語の「本当のことを言うと」より重く深刻な響きがあるので多用は避けた方がよいようです。 またウソをつくということを極度に嫌う英米人に「真実を話すと」と言うと「じゃあ今まではウソを話していたのか」と勘ぐられてしまうことになりかねないと, というの趣旨の文を昔読んだことがあります。


ここで google を使って独立不定詞の to tell the truth と今回の the truth is that 節の使用状況を調べてみました。 
〜 said, "To tell the truth, 〜 というような語列になるよう検索すると467件ヒットし, 上位30サイトのうち, アドレスや内容から判断すると非英米のサイトの発信は9件(日本4, オーストラリア2,南アフリカ, スペイン, 中国各1)あることがわかりました。
一方 〜 said, "The truth is that  〜 というような語列になるように検索すると1,970件ヒットしますが, アドレスから発信国が特定できるものはなく, 内容などから判断して非英米のサイトはオランダとインドの2件だけでした。


これは何を意味するのか。  To tell the truth 自体は世界中で使われているものの英米では to tell the truth より the truth is that 節の方が好まれるのではないかということです。 
日本人が軽い気持ちで言う「本当のことを言うと」は to tell the truth より the truth is の方が近いのではないかと推測します。




523  Try me.  (試しに言ってごらん。; かかってこい。)
この表現は辞書に載っていないかもしれませんが, 知っていて損はしない会話表現だと思います。 まず使い方は大きく2つあります。 一つは相手が「こんなこと言っても信じてもらえないだろうなあ」とか「言ってもしょうがないと思うけど」というように発言を躊躇しているときに「まあとにかく言って見なさい」と促すときに使います。
もう一つはケンカのときに「やれるもんならやってみろ」とか「かかってこい」というように相手を挑発するときに使います。 変形として Don’t try me. なら「オレを相手にしたらろくなことが起きないよ」という感じでしょうか。 
例1: "What"s going on?" "You wouldn"t believe me if I told you!" "Try me." 「何が起きたのですか。」「言っても信じてくれないと思いますけど。」「ともかく言って下さい。」
例2: "What’s up?” “Nothing. Just thinking” “About what?” “Just things that you probably would hold no interest for.” “Come on, try me.”「どうしたの」「別に。 ちょっと考え事をしていただけ」「何について?」「たぶん君には興味がないと思うこと。」「なあ, 言ってみろよ。」
例3: "Where is your hometown?""Oh, a little place, you never even heard of it." "Try me, maybe I have." 「故郷の町はどちらですか?」「小さな所です。 聞いたことがないと思いますけど。」「いや言ってみてください。 聞いたことがあるかもしれません。」


524  〜 try my patience.  (〜にイライラさせられる; 〜に堪忍袋の緒がきれそうだ)
主語に人や物が入ります。 もちろん my 以外の所有格を使うこともできます。 
この try は「試練を与えて疲れさせる」という意味で patience の代りに nerve (神経) や temper (癇癪)なども目的語にとることができます。 苛立って爆発するというより, 苛立ちをなんとか押さえているというニュアンスになるようです。



525  Whatever turns you on.  (私は関心がありません,どうぞご勝手に)
turn 人 on は 「人に興味を持たせる」という意味の熟語(日本語の古い俗語の「しびれさせる」という意味もありますが)。 これに譲歩の whatever が組み合わさり直訳すると「たとえ何があなたに関心を持たせても」となったもの。  
この表現が発せられるのは, 双方が一つのことへの関心を共有していない場面です。 そしてこれを言った話者はその場を離れたり黙ったりなどして, コミュニケーションは終わり, というのがよくあるパターンのようです。 
例えばテレビでサッカーの試合に夢中になっている夫に妻が言います。
she: "Dear, how do you like this tie?   It cost only 800 yen.   Don't you think it is a good buy?" ねえ, このネクタイどう? たった800円。 お買い得だと思わない?
he: "I'm watching this game now. Go! There!  Go! No! What a lousy play!" 今この試合を見ているんだ。 行け! ほら,行け! 何てことだ。 へたくそ!
she: "Whatever turns on." (leaving the room) どうぞご勝手に。



526  tut-tut  (ちぇっ)
これは非難, 不承, 困惑などを表す舌打ちの「ちぇっ」の英語盤。 日本語とだいぶ違い[タッタッ]という感じです。 動物の注意を引くときに日本人もつかいますね。

これは間投詞でもあり名詞でもありさらに動詞もあります。 アクセントは後ろの tut にあるため過去形・過去分詞形は tuttutted となります。 そこでふと思いついたオリジナルの早口言葉。 Did it tuttut? Yes, it did. It tuttutted. (それはチェッて言った? はい, それはチェッて言いました) どんなもんでしょう?



527  put two and two together  (あれこれ付き合わせて推測する)
直訳すれば「2と2を合わせる」。 証拠に基づいて論理的に結論を出すという意味で, しばしばその結論は知られたくないことであり, そして明白であることを示唆します。



528  ugh!  (あああ;うっ; オエッ)
嫌悪・軽蔑・不快・恐怖などマイナス的な状況で発する間投詞。 [アッハ]とか[ウッフ]のように最後に軽く[h]または[x]で表す音があります。




529  uh-huh (ふむふむ。; なるほど。: うん。: ううん。)
相手の話を注意して聞いているという意味のあいづちや, 肯定の答えまたは否定の答えなどを表すときの間投詞。 辞書では肯定的ならアクセントは後ろの huh にあり u の字はしっかりと と発音し, 否定的ならアクセントは前の uh にあり曖昧母音で発音するように書かれています。  しかし必ずしもそうでもないようです。



530  uh-uh (いいや。;ううん。)
前回の uh-huh と混同しないようにしないといけません。
uh-huh の発音が で, uh-uh は 。   となっているので抑揚は絶対的ではありません。 要は第2音節が「ハ」なのか「ア」 なのかがはっきりさせることです。 
uh-huh が yes なら uh-uh は no にあたる語ですから yes と no の取り違えると大変なことになるので聞き取るときも, また自分で使うときも注意しなくてはいけません。 (もっとも前回の uh-huh に no 意味もあるので実はいい加減ではありますが。)

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