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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
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471   You have a thick skin. (君って鈍感だね。 )
皮膚が厚ければ外からの刺激が神経に伝わりづらいという発想です。 ちょっと日本語の「面の皮が厚い」に似ていますが, 日本語は「図々しい」という意味なので, 必ずしもこの英語の表現と一致するわけではありません。  敏感なら thick を thin  に変えればOK。 もちろん主語は you でなくてもよいです。




472   Stop, thief! (待て,泥棒! )
「待て,どろぼう」を直訳した Wait, thief! とは言わないようです。 英語的には「止まれ, どろぼう」ですが, ふつう「止まれ」と言われて止まる泥棒などいないでしょう。 そこで stop を他動詞にして Stop him!  「やつを捕まえてくれ」と周囲に呼びかける方法もあります。
「いや,あの泥棒, 女だったかもしれない。 なら stop her  か。 いやいや,仲間がいるみたいだから第3人称複数形にして stop them の方がいいか。 うーん,目的語の数と性がわからないのでやはり自動詞の stop を使おう」などと緊急事態に際し冷静に文法用語を頭に巡らせる人はいないでしょうが。。。
もっともこのようなときは Fire! 「火事だ!」と言った方がよいとも言われています。 君子危うきに近寄らずで「泥棒!」などと言うと周囲の人間の協力を得られないからというのがその理由です。 



473   have a thing about 〜 (〜について強いこだわりがある; 〜が好きだ;〜が嫌いだ; )
ある物,人に対して強い感情を持っているという意味です。 日本語でいうと「こだわり」という感じでしょうか。 時に神経症的な, 理屈で説明できないような「こだわり」を表すことがあります。
have の代りに have got でもよいし, また have (got) a real thing about 〜 のように real が添えられることもあります。 〜には名詞か動名詞が入ります。
変っているのは, 好きと嫌いの両方の意味があることで, どちらの意味で使っているかは文脈次第です。  
「嫌い」の例1:  I have a thing about balloons. If I see one while I am walking down the street, I will cross the street to avoid getting close to it. 私は風船が嫌いです。 通りを歩いていて見かけると近づくのを避けるために向こう側に渡ります。
「嫌い」の例2: You couldn’t catch me out in the snow unless the house was on fire. I have a thing about cold weather, and an even bigger thing about cold, wet weather. 家が火事である以外,私が雪の中, 外に出ているなんて姿を見かけることはないでしょう。 私は寒い天気が嫌いで, もっと嫌いなのが寒くて雨雪が降っている天気。
「好き」の例1: I have a thing about castles and would rather visit them than anything else. 私は城が好きで他の何よりも訪れたいのです。
「好き」の例2: I have a thing about bank accounts. I currently have accounts at four different banks, and am thinking of opening an account at another one. 銀行口座が大好き。 今4つの違う銀行に5つの口座を持っていて別の銀行にもう一つ口座を開こうかと思っています。



474   It's   one thing after another. (次から次へと嫌なことが起きる。;泣きっ面にはち)
諺で言えば Misfortunes never come single. (不幸なことは単独では起きない)といった状況を伝える時に使います。 It's just one thing after another. とか One thing after another. という形でもよいでしょう。 
例: Hardly did I get the window replaced when I had engine trouble. It was one thing after another.  ウインドウを交換してもらったらすぐにエンジントラブルになった。 泣きっ面にはちだった。



475   That's no bad thing. (悪いことではない。)
一見悪い事態に見えてその実, 「それは悪いことではない」という, いわばマイナス思考をプラス思考に変える表現。 
たとえば長引く経済停滞(マスコミは景気は回復基調にあると明るい見通しを伝えていますが)。 これも That's no bad thing.  生産活動が落ち乱開発が減って環境の悪化を遅らせ, また湯水のように税金を公共事業にムダ遣いすることを考え直すきっかけになったとプラスに見ることができるでしょう。 




476   There's no such thing as 〜.(〜なんてものはない;〜なんてのは起きない)
ある物が存在しない,または発生しないということを強調する表現です。 There's がないこともあります。 such a thing というように a を入れないように気をつけましょう。  such のあとに不定冠詞がつくと覚えているため[サッチャ]と言いがちになりますが, この表現では限定語 no があるので冠詞は不要です。



477   The thing is  〜.(問題は〜; 重要なのは〜)
問題や理由などを説明する時に使う表現。 The fact is 〜 (実は〜)や The trouble is 〜(困ったことは), The chances are 〜(たぶん〜) などと同じ構文で 〜には that +主語・述語が入ります。 しかし会話では接続詞 that を省略した形が多く使われます。  これを記述する場合は is の後にカンマを置きます。
例: This medicine helps to reduce cholesterol levels, but the thing is, you have to watch your everyday diet.   この薬はコレステロール値を下げる働きがありますが, 大切なのは毎日の食事に気を付けることです。





478   the/this/that 〜 thing (その〜みたいなやつ; その〜がすること)
「通販で腹の周りの贅肉が取れる機械とか言うの買ったんだって? どんなの?」「ほら, トイレがつまったときにスッポンスッポンするみたいなやつ。 ああいうので腹をスッポンスッポンやんの。」「それって効く?」「さあ。。」
というように日常生活で「ねじ回しみたいなやつ」や「天井からぶら下がっている紐みたいなやつ」というように名前がわからないものを「〜みたいなやつ」で済ますことがよくありますね。 そういう言いまわしの英語版がこれ。
〜に形容詞を入れたら当たり前の表現になりますが, ここに名詞をポンと入れてしまうのが口語的でおもしろいと思います。


479   thingy (あのナントカっていうやつ;アレ)
前回の the 〜 thing と同じく, 物や人の名前がわからなかったりド忘れしたりしたときに使う言葉。 
thingy 単独で使うだけでなく place thingy (ナントカという場所) program thingy (ナントカというプログラム) virus thingy (ナントカというウイルス) のように 名詞+thingy の形でも使えます。
 英語にはこの手の語がたくさんあります。 thingamajig, thingamabob, thingumajig, thingumabob, doohicky, gizmo,  shiznitwhat's-it, what's-its-name, what's-his-name, what's-her-name など。  
なお thingy が日本語の「ナニ」にあたる意味に使うこともあるようです。



480   just the thing (まさにうってつけのもの; 必要なもの; ほしいもの)
「まさにそれがほしかったものだ」というときの表現。 Just the thing! と単独で使ってもいいし,例のように文の一部として使ってもいいのです。 「まさにそのもの」という意味なら名詞を強調する very を用い the very thing としても同じですが, こちらはふつう関係代名詞節を伴なう(例:This is the very thing I've been looking for.)のに対し,  just the thing は単独でも使えるし, 関係代名詞節や前置詞+名詞などで修飾させてもいいのが異なるところです。
  


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