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英文法の質問箱
last +名詞+ to不定詞の用法は?
質問:


 不定詞には各種用法(名詞的、形容詞的、副詞的)があります。
         He is the last man to tell a lie. ----(1)
             彼は決して嘘をつくような人間ではない。
         He is the last to come.-----------(2)
             彼は来るのが一番遅い。
         という2つの例において、
        (2)は「来るべき最後のもの」というので
         形容詞的用法であるとすんなり理解できます。
        (1)も参考書では man who tells a lieとなるので
        これも形容詞的用法となっていましたが、この文の意味では
       「嘘をつくのが最後、すなわち嘘をつきそうにない」となるので、
       the last にかかる副詞的用法(too〜 to、sa as〜toなどと同じく)
       ではないかと思いますが、どうなのでしょうか?
         また、
        It is too hard to do so. はtoo〜toという形ですが、itを形式主語
       (to以下を真主語)と考えられるので、副詞的用法でなく、名詞的
       用法となるのでしょうか?


質問者: シ□ケ□
学年・年齢: 中学2年
性別: 男性
回答:

中学2年生にしては非常に高度な知識を持っていますが, ご自分で勉強した知識なのでしょうか,それともこれだけのことを教えている学校に通っているのでしょうか。
本来, 高校で教わることが含まれていますが, 普通の高校生でもこれだけのことは考えません。 大学生・社会人並みの発想なので驚きました。 
また文章の書き方, まとめ方も, 中学生離れしたりっぱな書き方ですね。


> 質問: 不定詞には各種用法(名詞的、形容詞的、副詞的)があります。
>          He is the last man to tell a lie. ----(1)
>              彼は決して嘘をつくような人間ではない。
>          He is the last to come.-----------(2)
>              彼は来るのが一番遅い。
>          という2つの例において、
>         (2)は「来るべき最後のもの」というので
>          形容詞的用法であるとすんなり理解できます。
>         (1)も参考書では man who tells a lieとなるので
>         これも形容詞的用法となっていましたが、この文の意味では
>        「嘘をつくのが最後、すなわち嘘をつきそうにない」となるので、
>        the last にかかる副詞的用法(too〜 to、sa as〜toなどと同じく)
>        ではないかと思いますが、どうなのでしょうか?

副詞的用法の不定詞はさらに(1)目的(2)結果(3)判断の根拠など用法は細分化されます。 仮に the last にかかるとすると The river is danger ous to swim in. というような例文で表すことができる「形容詞に係る副詞的用法」となるでしょう。 しかしこの用法に当てはまる形容詞は
(1) It is 〜to 不定詞の構文に書きかえられるもの。
  The river is dangerous to swim in. = It is dangerous to swim in theriver.
    You are kind to help me. = It is kind of you to help me.
(2) 「速い・遅い」
  He is slow to understand.
(3) 「切望」
  He is eager to learn Italian.
(4)そのほか熟語 
  be sure to〜 be likely to〜 be apt to 〜 
以上で last はこれには当てはまりません。  


last 名詞 to不定詞 が「決して〜しない。。」の意味になっているのは「〜する可能性が最後である。。」という意味から来ていてるのであって, last に不定詞がかかっているからではありません。
つまり He is the last man to come here. を「彼はここに来る最後の人だ」と訳せば形容詞的用法で「彼はここに着そうもない人だ」と訳したら副詞的用法ということではありません。 形から見れば形容詞的用法とみます。


>          また、
>         It is too hard to do so. はtoo〜toという形ですが、itを形式主語
>        (to以下を真主語)と考えられるので、副詞的用法でなく、名詞的
>        用法となるのでしょうか?


これはおっしゃる通り名詞的用法で「そうすることは難しすぎる」と言う意味です。
too to 構文であるとすると so が邪魔です。
つまり It is too hard to do.  ならば  It is so hard that we can't do it.
 と書きかえられるので too to 構文で「それは難しすぎてできない」という意味になります。
もっともこの場合, 上記の形容詞を修飾する副詞的用法とみて「それはするのが難しすぎる」とも解釈できます。