回答:
This is all scientists can do.
の例からいうと (1)「これは科学者にできるすべてだ」 (2)「科学者はこれだけしかできない」 (3)「科学者にはせいぜいこのくらいしかできない」
以上どれでも間違いではありません。 最後ののみを「正解訳」とする根拠はなく「正解例」とすべきでしょう。 あくまでも記述式の解答は「解答例」であるという意識を持つ必要があると思います。 少なくとも今回は「せいぜい」の有無が正解に影響することはありません。
しかし学校や塾・予備校などには, 模範解答を鵜呑みにするしか知識がない, もしくは融通が利かない教師・講師がいないこともありません。
そういう場合は, 例えば(3)の訳でないとだめだなどと言い出す可能性もあります。 もし納得がいかなければ他の教師・講師の考えを聞けばよりよいと思います。
医者の診察がすべて正しいわけではなくセカンド・オピニオンとして別の医者の意見を求めるという動きがありますが, 記述式の解答の場合も, これに近い物があるでしょう。
最後に日本語訳への取り組み方のヒントを添えておきます。
英語を日本語に訳す問題に限って言えば, なぜそれが出題されているのかそのポイントを掴んだ訳になっていれば正解と言えます。
文法や文の構造を理解しているのか, 構文・単語・熟語などを知っているか, などそれぞれの出題にはポイントがあります。 そのポイントをクリアしていれば得点はもらえます。 言いかえると出題者の意図を掴んで訳をつければよいのです。
上記の例の場合, all S+V の構文を知っているかの問題と考えれば,直訳の(1)より自然な日本語の(2)(3)の方が得点は高くなります。
|