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英文法の質問箱
 for はなぜ従属接続詞ではないのか/therefore が修飾するもの
質問:


先生今日は。
接続詞で解らない事があります。


なぜ、forは理由を表す節を導くのに、従属接続詞と考えないのでしょうか。(同じ所にbecauseをいれれば従属接続詞なのに)←もしかするとコンマがある、ないの違いでしょうか。


また、参考書にthereforeは接続詞の働きもする、とありますが、もし副詞がメイン
なら、何を修飾するというのでしょうか。

質問者: □オウ
学年・年齢: 22歳
性別: 男性
回答:

> なぜ、forは理由を表す節を導くのに、従属接続詞と考えないのでしょうか。(同じ 所にbecauseをいれれば従属接続詞なのに)←もしかするとコンマがある、ないの違 いでしょうか。


これを下の条件で従属接続詞 because と 等位接続詞 for で表してみましょう。

原因: 雨が降った。
結果: 家にいた。


(1)
because は次の二通りの文が可能です。
Because it rained, I stayed home.
I stayed home, because it rained.


しかし for
I stayed home, for it rained.
しかできません。 For it rained, I stayed home. は間違いです。


これは別の等位接続詞に当てはめて考えればわかるでしょう。


例えば but を使い「家にいたけれど退屈しなかった」を英語に訳すと
I stayed home, but I didn't get bored.
だけで But I didn't get bored, I stayed home. では文が成立しないのと同じです。


これが for が等位接続詞である理由です。


(2)
では意味的に because と for がどう違うかと言うと従属接続詞 because を使うと because it rained は I stayed home を副詞的に修飾していて,この文の中心は I stayed home である,という関係になります。
 

つまり I stayed home が主人(主節)で because it rained は家来(従属節)という主従関係が成り立ちます。


一方等位接続詞 for を使うとその名の通り I stayed home も it rained も同等の重さのある情報ということになります。 


そして for の場合は原因の付け足しなので「というのは〜」と訳します。


I stayed home, because it rained.  雨が降ったので私は家にいた。
(情報の中心は「家にいた」で「雨が降ったので」は詳しい説明の部分にすぎない。)
I stayed home, for it rained. 私は家にいた。というのは雨が降ったから。(「家にいた」も「雨が降った」も情報としては同じ重さ。)


============

> また、参考書にthereforeは接続詞の働きもする、とありますが、もし副詞がメインなら、何を修飾するというのでしょうか。


therefore が副詞で使われるなら,文全体を修飾する副詞と考えます。


例:Japan is now experiencing deflation and therefore prices as a whole are
lower.
(日本は今デフレであり,したがって全体的な物価は低い。)


Therefore は prices 以下の部分を修飾しています。


なお上の文を Japan is now experiencing deflation, therefore prices as a
whole are lower. とすれば接続詞的に使ったと言うことになります。 

上の回答に対する質問者からのレスポンス:


先生、ありがとうございます。 等位接続詞は文頭では使えないということだったのですね!


また、訳しかたも、「〜というのは」(確かに参考書にもそう書いてあります)が、「原因の付け足し」というお言葉でようやく理解ができました。ありがとうございます。


また、thereforeは(右側)を修飾するのですか!副詞の修飾ときたら、(左側)ばかり気にしていたので、思ってもいませんでした!本当にありがとうございます!!


今後もよろしくお願いいたします!