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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
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481   It's a good thing +節 (〜するのは幸運だ;運良く〜する; 〜してよかった)
It's a good thing that you don't smoke. をどう訳したらいいでしょうか。 It's a good thing は直訳すると「それは良いことだ」となるので「タバコを吸わないのは良いことだ」となりそうですが, 正解は「タバコを吸わないなんて運が良い; タバコを吸わなくてよかった」です。 
というのはこの It's good thing は 「一般的に・道徳的に良い」というより単に「運がよい」という意味で使うのがふつうだからです。
下の例2も, 「私が謙虚であることは良いことだ」と解釈できそうですが, ここは「運良く私は謙虚だ」だとした方が良いでしょう。





482  I should think 〜 (当然〜と思う;もちろん〜と思う)
ただの I think 〜 と異なり自分の思っている内容が本当(当然)であるという気持ちがでるようです。 大学入試の熟語で言えば  take it for granted that 〜 と置き換えてもよいでしょう。
think の使い方と同じく本来 〜には否定は続きません。 たとえば「もちろんこの表現は間違っていないと思う」は I shouldn't think this expression is wrong. というように「もちろん〜ないと思う」は I shouldn't think 〜 で表す方が標準的です。




483  I should think so.(もちろんそうでしょうとも。)
前回の I should think に so をつけただけ。  しかしこれはこれで, 相手の言葉への積極的な同意のあいづちとして別個に覚えておいてもいいのではないでしょうか。
相手の言葉が否定文の場合なら  I should think not.  です。 これは「わたしはそうは思いません」という相手の発言への否定・反対ではないことに注意します。 Of course や Why が否定文を受けると Of course not.  や Why not? になるのと同じです。
例1: "Having won the races, I'm in the seventh heaven.""I should think so." 「競馬で勝って天にも昇る心地ですよ。」「もちろんそうでしょうとも。」
例2: "I can't stand his arrogant attitude.""I should think not." 「彼の傲慢な態度に我慢できません。」「もちろんそうでしょうとも。」



484  I should have thought +節 (てっきり〜だと思ったのに)
前々回の I should think を完了形にしたもので予期していたことが実際はそうならなかったことへの驚きを表します。  I would have thought 〜 でも同じです。 他に I should've thought,  I would've thought,  I shoulda thought,  I woulda thought,  I'd have thought などと表記できます。 
なお  I should have thought of it.  のように節ではなく of +(代)名詞 が来ると「〜について早く思いつくべきだったのに」という後悔の気持ちを表します。 先の文なら「そのことについて早く思いつくべきだったのに」となるわけです。 今回の表題とは意味が違うので注意してください。 またこちらは You should have thought of  〜 のように主語は I  でなくても使えます。
例: "I should have thought she would marry me.  But she said she got engaged to that sissy boy.  I was deceived!"
"You should have thought of that before you bought a diamond ring."

「彼女はてっきり俺と結婚すると思っていたのに。 あのナヨナヨ男と婚約しただとさ。 俺は騙されたんだ!」
「そのことにもっと早く思いつくべきだったのに, ダイヤの指輪を買う前にね。」



485  Who would have thought 〜? (〜なんてだれが考えただろうか;これは驚きだ)
前回の would have thought を使った驚きを表す反語表現。 Who'd have thought,  Who would've thought, Who woulda thought, さらに Who would of thought  などとも表記します。   would や have が非常に軽く発音されるためです。
〜の部分は 主語 would(could) +動詞の原形 が来ることが多く「[現在]〜するなんて[過去]誰が思っただろうか」という時制の関係になります。 「[過去または現在完了]〜したなんて[過去または過去完了]誰が思っただろうか」のような時制の関係のときは 〜は 主語 would(could) have +過去分詞 にするのが文法的には正しいのかもしれませんが 主語 would(could) +動詞の原形 で代用している例が多いようです。 
節を伴なわず Who would have thought?  だけとか Who would have thought it?  の形も少なくありません。  これらは「こいつは驚いた」とでも訳してもよさそうです。
例1: Who would have thought "anime" would be incorporated in English dictionaries ?  「アニメ」が英語の辞書に含まれるなんて誰が考えただろう。
例2: They won!  Who'd have thought it!  勝った! これは驚きだ。
 


486  Come to think of it (考えてみれば; そう言えば)
前述の内容に関連したことを付け足すときの表現。 原形で始まっていると言っても命令文ではなく Now I come to think of it  (直訳・: さて今そのことを私は考えてみると)の Now I が省略されてものです。 したがって省略しない形で言ってもかまいません。



487  To think 〜! (〜と考えると感無量だ/悲しい/嬉しいなど)
考え深げに「娘ももう今年成人と考えると感無量だ」とか「これで会えなくなると思うと悲しい」などとあることを考えるとある種の感情が沸くというと言いたいときの表現。  It is 形容詞 to think 〜(例:It is amazing to think 〜) や I am 形容詞 to think 〜 (例: I am sad to think 〜)の to think 以下を使っていると考えらればいいでしょう。 その感情自体を表さないことも多く, その場合前後関係から推測するしかありません。 
例1: To think it's been 30 years since we got married!  考えてみなさい, もう結婚して30年だよ! 
例2: To think he tolerated being bullied without any help at school!  彼が助けもなく学校でいじめに耐えていたと考えると。。



488  That's what I think.(私はそう考えます。; 私もそう考えます。)
自分の発言のあとに That's what I think.  と添えれば, 「これが私の考えです。」となります。 「他の人はどう考えているのか知りませんが」とか「あくまでこれは私の考えです」というように, 自分の考えであることを強調したり, 発言の終わりを意味したりします。  このあとに about 〜 を付けることもあります。
また, 相手の発言のあとに That's what I think. を言えば, 「あなたの考えは私の考えているのと同じです。」「私も同じ考えです。」という同意を表すことになります。 言いかえれば I agree. とか I think so, too.  となるでしょう。
例: Just relax and see the ball.  That's what I think when I 'm at bat.  「ただリラックスしてボールを見ろ」 これが私がバッターボックスに立つとき考えることです。



489  That's what you think.(それはあなたの考えに過ぎない)
前回の That's what I think. の主語を you に変えたもの。 裏にあるのはあなたの主張には賛成できないということ。  you に力点があります。
これはまた If を伴なって If that's what you think のように使うこともあります。 この場合, 「もしそれがあなたの考えならば」という意味ですが, やはり相手に対する反発の気持ちが出るようです。 
例1:"It's all right to throw away what you don't need any more.""That's what you think." 「要らなくなったら捨ててもいいのさ。」「それは君の考えに過ぎない。」
例2: If that's what you think, I'll sympathize with you;  you're a pathetic person. もしあなたがそう考えるなら, あなたに同情します。 あなたは憐れな人だ。



490  What do you think? (どう思う?)
日本人が来日中の外国人に決まって聞く質問は「なんで日本に来たの」でしょう。 しかしまだ日本に来る外国人が珍しかったころ日本人が彼らにしたがる質問の上位にあったのは「日本をどう思いますか」でした。  「これを英語にするときに「どう」につられて How do you think of Japan? などと言ってはいけませんよ。 How do you like Japan? か What do you think of Japan?  言いなさい」と英会話の入門書に書かれていたものです。
ちなみに「なんで日本に来たの」も「日本をどう思いますか」も外国人にとっては評判のよくない質問のようなので避けた方がよいと言われています。 何度も何度も尋ねられうざったく感じる
のでしょう。
しかし「どう思いますか」 What do you think? 自体は多いに使ってよいと思います。 相手に意見や感想を聞くというのはコミュニケーションを円滑にする上で重要なことですから。


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