毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現 |
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161 It looks like 〜 (〜するみたいだ) 高校英語の重要構文の1つ, It seems that節 や It appears that節 の代りに使える表現。 使用頻度を見ようと It looks like he で google 検索してみると 59,900件ヒットしました。 (It looks like だけで検索すると約187万件ヒットしましたが, これでは It looks like rain . のように like の後に節が来ない場合も含まれるのでわざと he を含めて検索したのです。) 一方, It seems that he で検索すると 45,200件。 It appears that he だと 32,900件でした。 it looks like は予想以上に健闘しています。 しかし高校で使う教科書でこれを載せているのは恐らくないのではないかと思います。 It seems that 節や It appears that節が不定詞と書き換えできるのに対し, この looks like はそれができないので学校文法的に見ると重要度は低くなるでしょう。 が, 現実の英語での使用頻度はかなり上です。 その意味でもこういう構文を積極的に使ったら英語通のように見えるのではないでしょうか。 It looks like you know English well if you use this expression. 例: I saw a foreigner walking around aimlessly. It looked like he had lost his way, so I tried talking to him. 外国人があてどなく歩き回っているのが見えた。 彼は道に迷ったようにみたいだったので話しかけてみた。 162 Just my luck. (ついてないなあ, いつものことだけど。。) ただ運がないのではなく, もう慣れてしまって驚かなくなるほど, 運が悪い。。 そういうニュアンスのある表現。 my は別の名詞,代名詞の所有格にすることも可。 例1: Just my luck. The red light again. ついてないなあ, また赤信号だ。 例2: Just my husband's luck. He left alone for his new post ... or by good luck? 主人ったら運がないのよ。 また単身赴任..それとも運がいいのかしら。 163 There's the little matter of 〜 (〜のことも忘れちゃいけない) 直訳すれば「〜について大した問題でないことがある」。 しかし, 本当に伝えたいことはその逆で, 大事なことがまだ残っているということ。 したがって, この前にいくつか事柄が出ていて, それから登場する表現ということになります。 いわば前座のあとの真打のようなものでしょうか。 検索してみても, And then there's the little matter of 〜とか Finally there's the little matter of 〜 のような形で使われる例が多く見られます。 〜には名詞はもちろん, 動名詞や疑問詞節も入ることができます。 例1: Before leaving home, you make sure your hair is done, your shoes are shiny, your commuter ticket is in your pocket, and there's the little matter of a birthday present. Yes, today is your girlfriend's birthday! 家を出る前に君は確かめる。 髪はボサボサではないか クツはピカピカか, 定期はポケットに入っているか。 そして忘れちゃいけないバースディ・プレゼント。 そう今日は彼女の誕生日だ。 例2: I bought a ticket and stood in line. But there was the little matter of my being scared of heights. Over my head was a twisting coaster track. 私はチケットを買い列に並んだ。 しかし大事なことを忘れちゃいけない。 私は高所恐怖症なのだ。 頭上にはくねくねしたジェット・コースタのトラックがあった。 164 I meant it for the best. (良かれと思ってしたのです。) 主語は I でなくてもOK。 直訳は「もっとも良いことのためにそれを意図した」。 英語で meant it for the best と検索しても日本語で「良かれと思って」と検索しても, 出てくるページは生き方についてのアドバイスをしているような, 同じ雰囲気・トーンのページに行きつきます。 同じ概念を表すために, 英語・日本語とも特別の慣用表現が存在することに, あらためて人間は言語・文化に関係なく同じ行動をとるものだということに気付かされます。 例1: I suppose you meant it for the best not to let us know that you were sick, but I tell you never to do that again; truth is always better than uncertainty. (南北戦争時の手紙より。 日本の学校英文法に合うように一部修正。) あなたが病気であることを知らせなかったのは良かれと思ってしたのだと思いますが, 二度とこういうことをしてはいけません。 真実は不確実よりも常に良いことなのです。 例2: They encouraged me and I know they meant it for the best, but that made me all the more miserable. 彼らは私を励ましたし, それが良かれと思ってしたことはわかっているが, それで私は余計に惨めになってしまった。 165 I mean (ていうか;じゃなくて;いや,つまり,私が言いたいのは) オジサンでも知ってる若者言葉「ていうか」っていうのは, 私, 結構使います。 ていうか, 使い過ぎます。 口癖になると, もう舌や口蓋が「ていうか」と発し易いように変形してきてしまうような気がします。。 というわけで, 今日の表現は英語でもつい口癖になってしまいそうな表現です。 言い間違いをしたときにもどうぞ。 例1:"Can you finish it by this evening?" "Maybe, I mean, yes." 「これ今夜までに終わらせることができるんですか」「たぶん, いや,つまり,できます。」 例2: He is a real enema, I mean, enigma. 彼は本当に浣腸だ, いや, 謎だ。 166 This leads me to believe 〜 (これが私が〜すると信じる根拠です) 学校文法的に見れば『 動詞+目的語+不定詞 』の構文を取る動詞, lead を使っていますが, これに続く動詞として believe は相性がよく, これで1つの表現として扱ってもよいくらいです。 事実,辞書には受身の形の be led to believe 〜 (〜すると信じるようになっている) が例文として出ているのもあるので, 検索してこれらの用例数を調べてみると
be動詞の短縮形を使うのと使わないのを合わせるとほぼ This leads me to believe と同じになりますが, 短縮形の使用の割合が少ない点が興味深いです。 恐らく, この表現は理屈っぽい, 堅い響きがあるので, より口語的な I'm とは馴染まないのではないかと推測できます。 また発音するときも I ám led to believe のように am にアクセントをおいて「私」を強調するする場合が多そうに思えます。 This leads me to believe の方が, この前に信じるようになった根拠を表してないと使えないのに対し, I am led to believe は必ずしも信じる根拠を入れない文例が多いのも興味深いところです。 単に I believe と言っても良いのですが, I am led to believe とすると, いろいろ経験したり知識を得たりして信じるようになったという感じがします。 例1:I was speaking to a female friend about this phenomenon, and the only way she could explain it is that girls want to be with jerks for some reason. This leads me to believe that the entire world is insane 私は女友達とこの現象について話したが, 彼女が説明をつけられたのは女の子は何らかの理由でバカ男といっしょにいたくなるということだった。 これが私がこの世界はまったく気が狂っていると信じる根拠だ。 例2: I hear some strange voice and feel someone is there at some time or other. I am led to believe that this house is definitely haunted. 奇妙な声が聞こえ誰かがいる気がすることがあり, 私はこの家に物の怪がいると信じるようになった。 167 It's a bit much. (それはあんまりだ; 虫が良すぎる; 高望みだ; 無礼だ) 失礼なほど要求していることが現実と違いすぎるという状況で使う表現。 単独で使うだけでなく, to不定詞や動名詞やthat節を伴なうことができます。 例1: You haven't study at all , but you want to enter a national university? It's a bit much. 全然勉強していないのに国立大に入りたいだって? それは虫が良すぎる。 例2: It's a bit much that you ask me to translate all these pages in half an hour. 30分でこれらのページを訳すように頼まれても, それはあんまりです。 例3: It's a bit much to charge your customer the postage for the returned goods, which are full of flaws. 傷だらけで返品したものに郵送料を請求するのは失礼だ。 168 I’ll say this much for 〜 (〜の味方をする) 周囲から批判されている人や物を弁護するときの表現。 この後にその人や物の長所などを添えます。 例: I'll say this much for ravens; it is humans that are to be blamed. They should not leave the garbage littered. 私はカラスの肩を持ちます。 生ゴミを散らかしたままにしている人間こそが非難されるべきです。 169 I can't say much for 〜 (どうも〜はいただけない) 前回とは逆に, 人や物を弁護しない場合の表現。 ただ「〜に対してはあまり多くは言えない」という字面通りの意味になることもあります(例: I haven't read the whole book. so I can't say much for the content. まだすべて本を読んでいないので内容に関して多くは言えません。) 例: The game itself is exciting, but I can't say much for the BGM. It is just offensive to the ear. ゲームそのものは面白いけれど, BGMはいただけません。 耳障りなだけです。 170 So much for 〜 (〜についてはこれ以上考えないことにしよう;〜してもムダだ; 〜はもうたくさんだ) よく英語の授業の最後に先生が So much for today. 今日はこれまで。 と言いますが, この so much for のあとに名詞や動名詞を入れると, 「〜しても無駄だからからやめよう」という意味なります。 場合によってはあきらめの気持ちがこめられます。 例1: So much for the idea of going to Hong Kong for the coming holidays. It is the best to be on a safe side. 今度の休日にホンコンに行く考えはやめよう。 君子危うきに近づかずだ。 例2: So much for promises. Act now. もう約束はいいから, 行動しろよ。 例3: So much for worrying about tomorrow. Never let the future disturb you now. 明日のことを心配するのはこれまで。 未来のことで今動揺するなんてマネはしてはダメだ。 |