毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現 |
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141 You can keep it. (これとっておきなさいよ。; こんなのいらないよ。) こちらからものをあげる場合なら, 「持ってていいですよ」とという相手への善意の言葉になります。 物をもらうときに,これを使えば「こんなのいらない」という相手の善意を踏みにじる言葉になります。Keep it. というように命令文の形でも可。 例1: "(after having used a pencil)Thank you for the pencil." "You can keep it. We have plenty."「(エンピツを使った後で)エンピツありがとうございました。」「持っていっていいですよ。たくさんありますから。」 例2: "I found this mat in the dump. Keep it." "You can keep it. I won't reuse a rubbish." 「このマットゴミ捨て場で見つけたんだけど, 君にやるよ。」「いらないよ。 俺はゴミなんかリサイクルしないんだ。」 142 〜 keep me going (〜のおかげで生きていける/頑張れる; 〜で生活を乗りきることができる) 〜には人間でも物でも入ります。 また me は別の目的語でもかまいません。 さらにどれくらい頑張れるかを for +期間 を添えて表してもいいです。 例1: "What keeps you going? " "My family does."「どうして頑張れるのですか」「家族がいるから頑張れるのですよ。」 例2: You may not imagine how your kind words kept me going when I was in adversity. 私が逆境のときにあなたのやさしい言葉がどんなに私の励みになったか想像できないでしょう。 例3: My savings will keep me going for a while. 貯金でしばらくは凌ぐことができるでしょう 143 We'll keep you in mind. ( あなたに仕事口がないか気にかけておきます。) keep 〜in mind は「〜を覚えておく」という意味の熟語。 目的語にあなたが言ったこと, この景色など無生物が入れば, どうってことのないフツーの表現となりますが, 目的語に you を入れ, 主語を we にすると, 多くの場合は, 表題のように雇用側から求職者への表現となります。 このあとに for openings(就職口) a job など添えることも多いようです。 もちろん, 状況によっては, 単純に「私たちはあなたのことを忘れません。」という意味にもなるでしょう。 Please keep me in mind. とすれば求職者が友人とか知り合いに「私に仕事口があるようように気に留めておいてください」と頼むシチュエーションで使えるのは想像がつきます。 こちらも「私のことを忘れないで」という意味にもなりますし, 事実, 歌詞などでしばしば使われます。 例1: There are currently no positions posted. We'll keep you in mind the next time something opens up. 現在は仕事がありません。 次回何か仕事があるときのためにあなたのことは心に留めておきます。 . 例2: I'd like you or your family or friends or coworkers to keep me in mind for small jobs. あなたやあなたの家族,友達,同僚の方がちょっとした仕事で私を使ってくれるように心に留めておいてほしいのです。 144 I'm the kind who 〜 ( 私って〜するヒトなの) 一時期, 流行った言い方を英語的に言うとこうなるでしょう。 もちろん, 男が使ってもいいし,主語は I でなくても構いません。 また日本語の「〜するヒト」は俗語的な響きがありますが, 英語の方にはそういうニュアンスは特にありません。 関係代名詞ではなく分詞を使ってもいいし the kind を the type にしてもよいのです。 こうすると日本語の「私は〜するタイプだ」と同じ発想になります。 例1: I'm the kind who can't walk more than ten minutes. So I always need a boyfriend who becomes my chauffeur. 私って10分以上は歩けないヒトなの。 だから, 私のお抱え運転手になるような彼がいつも必要ってわけ。 例2: I'm not the maryring kind. Nor am I the worryng kind. 私は結婚しないタイプだが, 心配する男でもない。 例3: He is not the crying type even when his mother dies. あいつは母親が死んでも泣かないタイプさ。 145 kind of 〜 (ある程度, まあまあ; 〜みたいな) kinda とも綴るように発音は[カインダ].。 特に意味はなく表現をあいまいにしたり, 詳細を省いたり, 弱めたりするときに使います。 形容詞や副詞の前に置いたり, 主語と動詞の間に置いたりします。 例1: She ain't got no money. Her clothes are kinda funny. Her hair is kinda wild and free ("Love Grows" by Edison Lighthouse) 彼女はお金を持っていないし, 服は変って感じ。髪はワイルドでボサボサみたいな。。(『恋の炎』 エジソン・ライトハウス) 例2: I kind of like the way you talk. まあ君の話し方いいんじゃないの。 146 Knowing 〜 (〜のことだから,きっと..) ある人や物の性格とか本質を知っているので, きっとこうであろうと推測したり,こうなるだろうと予想をたてたりするときの表現。 いわゆる独立分詞構文なので, 分詞の主語と主文の主語が一致していなくても大丈夫。 If I know 〜 も同じ意味。 例1: Knowing Superman, call his name, and he will come and save us. スーパーマンのことだから, 名前を呼べばきっと私たちを救いにやってきてくれるはず。 例2: If I know the team, they will end up in fifth or sixth. そのチームのことだから, きっと5位か6位で終わりになるんじゃないですか。 例3: Knowing Sam, he is likely to have done such a thing. サムのことだから, そういうことをしかねません。 147 You know perfectly well (知っているくせに, しらばくれて) 文字通り「完璧によく知っている」の意味になることもありますが, 知っているのに知らないふりをする相手に対して非難の気持ちを込めて言う場合にも使うようです。 この後に疑問詞節や that 節が続きます。 例1: "You say I am keeping something from you? What do you mean?" "You know perfectly well what I mean." 「ボクが君に隠し事をしているって? どういうこと?」 「どういうことだか知っているくせに, しらばくれて。」 例2: You know perfectly well that I called you again and again. 君に何度も電話したのを知っているくせに。 148 That's all you know. (いや, あなたの知らないことが実はあるんです) 文字通り「それがあなたの知っているすべてだ」の意味にとればいいことがありますが, 実はまだあなたの知らないことがあるという意味を含むときもあります。 これは後に about 〜 (〜について)を添えてもOK。 例1: "Takuya is an unfriendly and rude boy." "Well, that's all you know about him. He volunteers to teach soccer to the boys from the home. 「タクヤは乱暴で無愛想な子ですね。」「いや,彼について知らないことがありますよ。 彼はボランティアで施設の子供にサッカーを教えてるんですよ。」 例2: Edmund Hally was an English astronomer who predict the appearance of a comet. If that's all you know about him, you'll be surprised to know he went down near to the Antarctic as a navy captain. エドモンド・ハーレーは彗星の出現を予言したイギリスの天文学者だった。 もしそれしか彼について知らなければ, 彼が海軍の船長として南極近くまで行ったと知って驚くかもしれない。。 149 I knew it. (やはりねえ。 こうなるだろうと思っていた。) 058 sure enough (案の定) と同じくあることが起きることが前もってわかっていたというときの表現。 さて I knew it を使った例文はないか探していたら, 1987年製作のメル・ブルックス監督の迷作『スペースボールズ』の有名なセリフに出くわしました。 この映画は『スターウォーズ』やケッタッキー・フライド・チキンやらいろんなものをパロディにし, 4文字語をそこいら中に散らしたハチャメチャ映画で,ファンも多いらしく, ウエッブ上にはたくさんの資料が浮かんでいます。 その過激な下品さ故にテレビ放映やイギリス上映ではカットされたシーンが続出したらしく, この I knew it のセリフが出てくる場面もその中に入っています。 確かに台本を読むと, これはヤバイ。 でもせっかくだから載せてしまおう。 150 know all there is to know about 〜 (〜について何でも知っている) 早い話が know all about 〜 で済むところを回りくどく「〜について知るべき, 存在するすべてを知っている」と言って表しています。 文法的には all を関係代名詞を使って there is が修飾し, また,不定詞を使って to know about が修飾している形。 1回か2回, 口に出しても覚えられない感じの熟語です。 でも何度か言っているうちに, 自分のものになっているでしょう。 そうなるとこの長ったらしい語句が結構心地よいリズムを持っているのに気付くかもしれません。 例:He knows all there is to know about Japanese anime. 彼は日本のアニメについて何でも知っている。 |