ご挨拶

小中高生向けの英語専門の個人指導塾を開いて，かれこれ30年近く経ちます。　その前に学習塾の時間講師を10数年していましたので，この仕事を40年ほどしていることになります。

この間教科としての英語は変遷しました。 特にグローバリゼーション進む昨今はそれが顕著です。　英語に学問・教養の性格だけではなく実用性も求められるようになったのです。　その結果，読み書く能力と同様，　今まで以上に聞き話す能力の育成が重視されるようになりました。　高校の科目がコミュニケーション・イングリッシュと英語表現という体系に変更され，英語が小学校の必修科目となったのはこれが背景にあるからです。

各種の英語の試験もこれにつれて変化しています。 かつてよりも読解問題の英文は長文化し，従来の説明的文章や文学的文章に加え，　掲示やパンフレットなど実用的な文章の読み取りも一般的にみられるようになりました。 英検や全国の公立高校の入試問題に見られるように自由英作文の出題が一般的になり，　リスニングが重視される傾向にあります。

このように教科そして受験科目としての英語が変わっても，　40年前と変わらないものが２つあります。

一つは英語が好きだ，得意だという学習者が多くいる一方，　苦手だ，嫌いだ，　という学習者も同じように多くいること。 そしてもう一つは日本語を母語とする学習者のための英語習得の勘所はいつの時代も同じということです。　

ですので，　 今は五十路の道を歩んでいる私が初めて教えた中学生も,  今教室に通ってくる21世紀生まれの中学生も，私にとっては同じです。　英語が苦手な生徒を助け，　英語が得意な生徒はさらにその可能性を伸ばして行くー　それがこの仕事の核であるのは変わりません。　

最後にこの仕事をして来てよかったことを書き添えます。　それは生徒から多くのことを学んだこと，　そして生きていく力をもらったことです。　その意味でも子供たちに英語を教えることは私の天職であります。

一期一会という言葉は歳を重ねるにつれて重みのある言葉になります。　この言葉を噛みしめながらこの仕事を続けていきたいと思っています。

英語個人指導塾　eigo21 (本町受験英語）　

塾長　　　　　

下向（しもむかい）秀夫