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千葉市中央区本町鶴沢町近辺探訪

弊塾の近所で比較的名の知れている所と言いますと千葉神社,千葉市美術館,千葉市郷土館そして「きぼーる」あたりでしょうか。

ここではそれ以外の知られざる「地味な」スポットをご紹介します。

コウモリが舞う通り

 
(動画撮影 2017年8月)

夏になると弊塾の近くにある羔(こひつじ)幼稚園の界隈をコウモリが飛ぶことがあります。 半世紀以上前, 私が子供のころから変わりません。

ひょっとしたらコウモリたちは背景にある幼稚園の建物に巣を作っていたのかもしれませんが, 現在幼稚園はリニューアルして全く別の校舎となっています。 もしコウモリが動画の建物を住みかとしていたとしたら, これからもコウモリが飛ぶのかどうかわかりません。

もっともコウモリは2020年の新型肺炎(コロナウィルス,covid19)の感染源と見られていることからすると不気味ではありますね。

 市原悦子さんの生家跡

 

千葉市で最も古い小学校の一つ本町小学校の裏手に女優の市原悦子さんの生家跡があります。 現在は広い敷地とりっぱな門と表札を垣間見ることができます。

40年以上前だったか, あるご縁で私の実家にご本人直々いらっしゃったことがあります。 私は直接お会いしませんでしたが,非常に通る声で私の母に「お母さん, わざわざそんなことなさらなくてもいいですよ」みたいなことを言っていたことを覚えています。

 スパイダーマンがへばりつくビル

 

千葉市美術館とNTT千葉支店別館の間の通りを歩いているとビルに何かがへばりついていることに気が付きます。
近づいて見ればこれはスパイダーマン。

 


    

実物大なのでしょうか。 こうやって下から見ると結構迫力があります。

なおビルの中にも檻(?)に入った別のスパイダーマンのオブジェの姿が見えます。

 1000年前に思いをはせる公園

 

都川沿いの本町公園の遊具のあるところに千葉県環境研究センターによる『古関東深海盆と池田の池』という掲示があります。 博物館にあるような学術的な記述で, 高校の地学の時間に寝ていた私には読むのが辛いのですが, 下部の地図とイラストには目を引かれます。 


『更級日記』で菅原孝標女が上総から京への旅で見た池田の池の推定地図が左側にあります。これで見ると弊塾のある所は池の中であったようです。 


赤丸=弊塾 ①=チビッコ広場 ②=本町公園

掲示板の右下側には菅原孝標女が池田の池の脇を通っていく想像図があります。 1020年9月15日に上総の国府(現在の市原市)を出て「いかだ」(現在の千葉市中央区亥鼻あたり)に着き大雨の中,一晩泊まったようなので, 9月16日の様子なのでしょう。 彼岸花が季節感を出しています。


1020年といえばちょうど1000年前。 イラストを見ながら遠い昔を想像して時間を過ごすのは楽しいですね。 さてこれから1000年後はどうなっているのでしょうか。

 パニック橋

 

世の中にはいろいろな恐怖症があるようです。 私の場合は高い所,広い所などいろいろ恐怖の対象がありますが,日常生活で困るのが橋を渡るのが怖い『渡橋恐怖症』ー英語では gephyrophobia (一般的には  bridge phobia)。

横断歩道橋を渡るのに苦労するのです。 長い橋の場合は渡れずに遠回りしたり, バスに乗らざるを得ません。 

一般的な橋の場合も, 端を歩けないのでできるだけ車道側を渡ります。

ですのでこの都川にかかる『わらべ橋』という名の横断歩道橋そのものの橋は, 私には渓谷に架かる吊り橋と同じ。

この写真を撮った時は, 子供を後ろに乗せたお母さんが自転車を漕いで渡っていましたが, それを今も思い出して手のひらに汗が出ています。



ちなみにアメリカでは橋を渡れない渡橋恐怖症のドライバーのために運転代行業者が存在するそうです。 日本でも東京湾アクアラインあたりでそういう商売ができるのではないでしょうか。

 花緑のせせらぎ

 

鶴沢小学校の正門近くに 『花緑のせせらぎ』と名づけられた小さなスペースがあります。 私がこの小学校に通っていた時はここは校庭の一部だったと記憶しています。

「公園」「街園」と名前がついていないこと, 花見川区に「こてはし台調整池花緑せせらぎ」と名のついたかなり大規模な雨水調整池の施設があることから,一般的な市が管理する公園ではないように思われます。

 

細長い池とそれに沿って小径が作られています。端から端まで70メートルほどしかありませんが, 木々や花々の間の小径を歩くと一瞬森の中にいるような気になります。

 

小さな木橋もあって, オイサギが池の中の覗いていた姿を写真に撮ったこともあります。

 ご近所御用達の店

 

この辺りには食べログの地元ランキングで上位にあるような有名店も少なくないのですが, 逆に地元では知られていながら食べログなどでは扱われない店もあります。

一つは⑦青木肉店。

弊塾周辺は昭和40年代初めくらいまでは八百屋,豆腐屋,乾物屋,パン屋,駄菓子屋等のある商店街でした。 現在もそのまま営業を続けている数少ない店の一つ。 

現在はお肉屋さんというより揚げ物屋さんとして地元では有名で, 特に唐揚げは安くて(100g 150円 2020年現在)うまいと言うので遠くから買いに来る人もいます。

もう一つは⑧菓匠つる本。

こちらは食べログでも投稿があるお店。 白あんに栗が入った饅頭「つる本の栗」が看板商品で, 店内に片岡鶴太郎さんが描いた「栗」の絵のある色紙が飾られています(ひょっとして今は飾っていないかもしれません)。 

ほかに最中やどら焼きなどもあり,地元の人が手土産に持っていくものを考えたときに選択肢に上がるお店です。

 

 (番外編)千葉市最小の公園?

 

こちらはご近所というには遠いので番外編として紹介したいと思います。

写真でわかりますように千葉市が管理する公園の証拠に『祐光東公園』とプレートがあります。 でもこれが公園? 柵で囲まれていて入ることができません。 しかも小さい。 公園というより花壇です。

 

いや実は小さな川(水路)を挟んで公園本体があるのです。

でも,こちらもえらく小さい。 入り口は2歩分くらいしかありません。  奥行きも10数メートル程度しかありません。 ひょっとして千葉市で一番小さな公園ではないでしょうか。

真ん中に一つベンチがありますが,中に入って座ろうものなら不審者と思われそうな雰囲気があります。 私は入る勇気がありません。

でも春 も3月中旬くらいになると,この小さな小さな公園がちょっと注目を浴びます。

 

ユキヤナギを背景にして,紅白の桃の花(源平桃)が咲くのです。

でもあのベンチに座って花見をするのは憚れます。