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073 (般) flea market 「フリー・マーケット」 「フリー・マーケット」の「フリー」を「自由の;無料の」の free と思い, 経済用語の「自由市場」と混同したり, 「一般の人が自由にできる市場」とか「無料の品物が手に入る場所, 物々交換する市場」という意味かと解釈したりする人もいるようです。 漢字で「蚤の市」とすればそんな誤解は起きないでしょうが, 最近はデパートや商店街などの催し物は「蚤の市」, リサイクルを兼ねた一般市民がする臨時の市場を「フリー・マーケット」と称して区別しているようです。 フリー・マーケット(蚤の市)の起源は, 日本が幕末から明治維新の時代であったフランスの第2帝政時代(1852-1870)にパリの中心街の再開発をして狭い通りを軍隊が威風堂々行進できるような大通りにしようと計画し, スラム街や古い商店を取り壊したことに発します。 しかし, 売り場を追われた商人たちは(大半が中古品の売買をしていた者)パリの北部, ポルト・ド・クリニャンクール(Porte de Clignancourt)で市を立てることを許可され, 1860年に初めて売店が登場しました。 中古品を売っていたのでノミがいるだろうというのでやがて人々はその市を marche aux puces 「蚤の市」と呼ぶようになったというのが命名のいわれです。 やがてこのような中古品の青空市場がヨーロッパ中で行われるようになり, 英語でも flea market と訳され広まりました。 flea 「ノミ」は 「逃げる」 の flee と同音ですが, 同じ語源ではないかと言われいます。 前者は古英語では fleah 後者は fleon と綴られていました。 ノミのゲルマン祖語は *flaukh- で ドイツ語 Floh オランダ語 vlo アイスランド語 fló と同じ語源です。 同じゲルマン諸語でもデンマーク語やノルウエー語では loppe スウエーデン語では loppa と言い, イギリス・ヨークシャーの方言で「ノミ」を lop と言うのはバイキングがもたらした言葉がイギリスの地方に残っている証拠となっているようです。 ゲルマン諸語以外の「ノミ」を並べてみるとゲルマン語も含めて f, p, b のどれかがあり, 日本語の「ピョンピョン」と合わせて考えると「ノミ」に対して持つ何か共通の感覚みたいなものを感じます。 フランス語 puce イタリア語 pulce スペイン語・ポルトガル語 pulga ルーマニア語 purice ロシア語 blokhá ポーランド語 pchla* チェコ語 blecha セルボクロアチア語 buha リトアニア語 blusa ハンガリー語 bolha ギリシャ語 psilos サンスクリット語 plusih トルコ語 pire アラビア語 barghouts フィンランド語 kirppu |
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