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066 (般) robin 「コマドリ」 ■ 日本の国鳥はキジ, アメリカはハクトウワシ(bald eagle ; ハゲタカでもなく bold eagle 「大胆なワシ」ではありません)。 ではイギリスは? 答えは―ヨーロッパコマドリ(European robin)。 世界の国鳥のリストを作りました。 ここをクリック。 ■ コマドリと言っても日本のとヨーロッパのとアメリカのでは違うようです。 イメージ検索で比較すると一目瞭然。 日本(Erithacus akahige) 頭が赤い ヨーロッパ(Erithacus rubecula/European robin) 胸・のどが赤い アメリカ(Turdus migratorius/American robin) 腹が赤い ■ヨーロッパの諸言語では「赤い胸」か「赤いのど」という名前がついているものが多いです。 「赤い胸」 例: roodborst (オランダ語) pettirosso(イタリア語) petirrojo(スペイン語) pisco-de-peito-ruivo (ポルトガル語) punarinta(フィンランド語) 「赤いのど」 例:Rotkehlchen (ドイツ語) rødhals(デンマーク語) rødstrupe(ノルウエイ語) rougegorge(フランス語) vörösbegy(ハンガリー語) kizilgerdan(トルコ語 *フォントがないため正しい表記ではありません) 英語でも昔は robin redbreast と呼んでいて, 今も雅語では redbreast 「赤い胸」と言うようです。 この robin は人名 Robert の指小辞で, 恐らく redbreast の頭韻から付けたのではないかと思われます。 ■ コマドリがなぜ赤い胸をしているかということに因んだ伝説があります。 一つは英語やオランダ語圏に伝わる話で, イバラの冠をかぶり十字架を背負ったキリストがゴルゴダの刑場へ護送されるのを見たコマドリが, イバラの冠のトゲを抜き取ったためキリストの血がかかって胸が赤くなったというもの。 もう一つはイタリア語圏に伝わる話で, キリストの生まれたベツレヘムの馬小屋で聖母マリアやキリストらが寝ていたとき, 暖を取っていた火が消えかかっているのを見つけたコマドリが, 夜じゅう炭火の前で羽ばたいて火を絶やさないようにしたため朝になって胸が赤くなっていたというもの。 どちらもキリストとの因縁があるためコマドリは pious bird 「敬虔な鳥」と呼ばれることもあります。 スウエーデンではコウノトリ(stork) がキリストの磔刑と関係があります。 キリストが処刑されたあとコウノトリが styrka! styrka! (スウエーデン語で「力を出して! 力を出して!」)と言って十字架の回りを飛んだという伝説があるようです。 ■ コマドリにはまた, 無実の人の遺体を見つけると顔にコケを乗せるという伝説もあるようです。 |
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