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056 (般) apron 「エプロン」 apron を英語らしく発音すると[エイプロン]で[エプロン]ではありません。 同じように angel も[エンジェル]ではなく[エインジェル]です。 -a- を[エ]と発音すのは many, any, anything, anyone, anybody などと Thames (テムズ川)程度の少数派です。 apron は母, 妻というイメージがあるので be tied to one's mother's [wife's] apron strings 「母親(妻)の言いなりになっている<--母親(妻)のエプロンのヒモに縛られている」とか cut [untie] the apron strings 「自立する<-- エプロンのヒモを切る/解く」などの慣用句や Woman needs but look on her apron-string to find an excuse. 「女は言い訳を見つけるためにエプロンのヒモを見さえすればいい=女は簡単に言い訳が見つける」ということわざができました。 apron の語源はちょっと変っています。 遡るとラテン語の「布」の mappa 。 これは「地図」の map や「モップ」 mop と同じ語源です。 地図の方は中世ラテン語の mappa mundi (世界地図=世界を布の上に書いたもの) から派生し, モップの方は今のベルギーの公用語の一つのワロン語(早い話がベルギーのフランス語)の「布」 mappe をそのまま使っていたのが mop と形が変化しました。 apron の方はラテン語の mappa が古フランス語で「テーブルクロス」 nappe になり, これに「小さい布」を意味するフランス語の接尾辞 -ron をつけた naperon (英語では napron) が「エプロン」に, 英語の接尾辞 -kin をつけた napkin が「テーブル・ナプキン」になりました。 エプロンは napron だったのですが不定冠詞の a を付けて a napron と発音していくうちに, an apron と勘違いして認識されるようになり, 15世紀の半ばには apron と綴られてしまったのです。 |
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