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049 (般) seesaw 「シーソー」 一般的に公立中学では2年になると不規則動詞の変化が登場し私の塾でも生徒にシャニムニ暗記させることになります。 毎年20年以上に渡ってそんなことをしていると, 生徒が覚えるのにつまづく動詞の見当がつくようになります。 たとえば see と say 。 see の過去形を said , say の過去形を saw と覚える生徒に何人出会ったことか。 だから see の変化は公園のシーソーと同じ see-saw と暗記のヒントを与えるのですが, この saw は本当は「見る」の過去形ではなく「のこぎり」または「のこぎりで切る」の saw 。 というのも seesaw という名前はわらべうた(木挽きの仕事歌)から来ているからです。 以下にある歌詞がその童歌です。 伝承歌なのでバリエーションが存在しますが, ここでは4つのパターンを載せておきます。 この中で4つ目は異色です。 destroy は遠まわしに「殺す」ということですからノコギリを挽きながらこのような歌を歌うブラックな世界は, アガサ・クリスティの推理小説にありそうで想像力を駆り立たせてくれます。 なお brother は my ではなく不定冠詞がついていることから「兄弟」ではなく「同胞」なのか, pious という言葉から宗教上の同士なのかもしれません。 なんとも判断しかねたので「はらから」と訳して意味をぼかせてみました。 【パターン1】 See, saw, Marjorie Daw, Jennie shall have a new master. She shall have but a penny a day, because she can't work any faster. シーソー,マジョリー・ドー ジェニーは新しい主人に仕える。 報酬は1日たった1ペニー。 なぜってこれ以上せっせと働けないから。 See, saw, Marjorie Daw, Jimmy shall have a new master. He shall have but a penny a day, because he can't work any faster. シーソー,マジョリー・ドー ジミーは新しい主人に仕える。 報酬は1日たった1ペニー。 なぜってこれ以上せっせと働けないから。 【パターン2】 See, saw, Sacradown Which(What) is the way to London town? One foot up, the other foot down, That is the way to London town. シーソー セイクラダウン。 ロンドンの町へはどういったらいい? 片足上げて 片足下げて こうやって行くんだよ ロンドンへ。 【パターン3】 See, saw, Margery Daw, Sold her bed and lay upon straw. シーソー, マージェリー・ドー 自分のベッドを売っちゃって寝るのはワラの上。 【パターン4】 See, saw, sack-a-day; Monmouth is a pretty boy, Richmond is another, Grafton is my only joy, And why should I these three destroy, To please a pious brother! シーソー・サッカデイ マンモスはかわいい子。 リッチモンドも同様。 グラフトンだけが私の喜び。 この3人をどうして処分することができるの。 敬虔な同胞(はらから)を喜ばすためなんて! メロディは聞いたことはなくても, 歌詞を読んだだけでもキーキー音を立てながらリズム良く2人でのこぎりを挽いている様が浮かびます。 木挽きの動きをシーソーの上下運動になぞらえた命名になるほどと感心せざるをえません。 |
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