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039 (般) do re mi 「ドレミ」 かつて埼玉県のある公立小学校の50代の校長先生が休んだ先生の代役で授業をし「ドはドクロのド, レは霊柩車。。」という具合に「ドレミの歌」の替え歌を披露してドリフの全員集合バリの授業をしてしまったため「命を軽視している」と激怒した父母が教育委員会にチクって教育的指導を受けたという事件が新聞に載りました。 こんな程度で新聞記事になるのだったら, 私の教わった小中学校の先生に懲戒免職級のワルイヤツがいたのに。。 あの頃はおおらかだったんですね。 例えば,中学の技術家庭の補習で放課後,生徒を窓を閉め切った技術家室に入れて本立てのニス塗りをさせたのでシンナーが教室に充満し生徒がバタバタ急性中毒で倒れたのに(私もその1人)本人は家に帰ってその場にいなかった技術家庭の教師とか。 千葉市立K中学校ってとこで起きた葬られた事件で, それから千葉市立T小学校で。。。 まあ,やめておきましょう。 さて「ドレミ」の歌。 ジュリー・アンドリュースが歌った本家本元版の訳は Do は ドウ(=雌鹿 doe),鹿,メスの鹿 Re は レイ(=光線 ray), 金色の太陽の落し物 Mi は ミー(=私を me),私自身を呼ぶ名前 Fa は ファー(=遠い far),走って行くには遠い遠い道のり Sol は ソウ(=縫う sew), 糸を引っ張る針 La は ラ, ソウの次の音 Ti は ティー(=茶 tea),ジャムとパンと一緒に飲むもの これでまたドに戻ります。 という具合です。 もともと do re mi はイタリア語。 これを英語の発音に似た音を持つ語にして歌詞に織りこんでいるのですね。 ドレミ〜と歌うのは正式には階名唱法(ソルミゼイション=solmization=「ソやミにすること」が原義) というのだそうですが, これを作り出したのは西暦100年ごろのイタリアのベネディクト教会に活躍していたベネディクト教団の僧侶のグイド・アレティヌス(別名グイド・ダレッツォ=アレッツォ出身のグイド)。 グイドはラテン語の聖ヨハネ賛歌からドレミという言葉を作り出しました。 Ut queant laxis resonare fibris しもべ達が声帯ものびやかに mira gestorum famuli tuorum, 汝の奇蹟の数々を歌えるように solve polluti labii reatum, けがれたる唇の罪を免じたまえ Sancte Iohannes. 聖者ヨハネよ この賛美歌の以下の部分がそれです。 ut 〜するために → のちに歌いづらいので do に変える。 resonare 響かせる → レ mira すばらしい (mirus) → ミ famuli しもべ達 (famulus) → ファ solve 免ずる → ソル labii 唇 → ラ si 聖ヨハネのイニシャル → グイド・ダレッツォは「ラ」までの音階しか作らなかったので後世付け足された。 上のラテン語を見るとドとシ以外が現代の英語の単語の中に形を変えて見られることがわかります。 resound 「反響する」 ← resonare admire 「賞賛する」 ← mira family 「家族」 ← famulus solve 「解決する」 ← solve lip 「唇」 ← labii さて仮に私があの校長先生の立場で小学4年生にドレミを教えるとしても, やはりこのようなドレミの起源の話はしないでしょう。 その代わり私の好きなバージョンのドレミの歌を歌ったでしょう。 みなさん,ごいっしょに。 ドはドレミのド レはドレミのレ ミはドレミのミ ファはドレミファのファ ソはドレミファソのソ ラはドレミファソラのラ シはドレミファソラシのシ ああ面倒くさい。 |
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