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ぶらりボキャブラ散歩 気まぐれ英単語 アーカイブス(全ファイル一覧)
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018 (般) Ferris wheel 「観覧車」 観覧車が初めて登場したのは, 日清戦争が勃発するほぼ1年前の1893年6月15日, コロンブスの新大陸発見400年を記念してミシガン湖畔で開催されたシカゴ万博(the World's Columbian Exposition)でのことです。 この観覧車を設計したのがジョージ・ワシントン・フェリス(George Washington Ferris 1859-96)。 ペンシルバニア州ピッツバーグ出身のエンジニアで線路や橋梁用の鋼鉄の強度計測をする会社のオーナでした。 4年前のパリで開かれたパリ万博のエッフェル塔に負けない目玉アトラクションを渇望していた開催者に, ディナーの席でナプキンに図を描いて構想を説明し, 自らも20数万ドル投資をして完成させました。 シカゴ万博の様子を伝える写真が多数掲載されているサイトがあります。 日本のパビリオン(鳳凰堂と称する茶室)や桟橋に作られた動く歩道, サモアの原住民のアトラクションなどの興味深い写真を見ながらページの一番下までスクロールを下ろすと, そこにあるのは観覧車の写真。 総工費400万ドル(現在の8,000万ドルに相当)。 直径266フィート(約81メートル)の輪に, 車輪のないバスのような形をした大きなボックス(定員50数名)が36基ぶら下がっています。 ボックス内では飲食が可能で,ほぼ30分かけて1回転する観覧車からの展望を楽しんだ乗客の数は5ヶ月で150万人。 1回50セント(現在の約10ドルに相当)の料金で約73万ドルの収益があったそうです。 総工費から見るとかなりの赤字ではありますが, エジソンが数々の発明品を生み出し, 工業生産力世界一になろうとした当時のアメリカが忍ばれる建造物です。 |
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