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ぶらりボキャブラ散歩 気まぐれ英単語 アーカイブス(全ファイル一覧)
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007 (高) diet 「ダイエット,(the Diet で)日本の国会」 diet は小文字だと「ダイエット」, 大文字だと「国会」。 前者はギリシャ語の「生活様式」を意味する diaita がラテン語の diaeta になって古フランス語を経由して diet に, そして後者はラテン語の「一日の仕事」を意味する dieta が英語では diet になったため, このようにまったく意味のつながりのない語が生まれたのです。 「ダイエット」の方は, 「生活様式」から「毎日の食糧の供給」と意味が広がり,「日常の食事;常食」「治療,減量としての規定食」も意味するようになりました。 なおバナナ・ダイエットのように「食べ物の名前+ダイエット」がよく女性週刊誌に登場しますが,英語の場合, 「食べ物の名前+ダイエット」は単に「その食べ物を常食とすること」を意味し, 「やせるためにそれだけを食べる」という意味ではありません。 例えば meat diet というと「やせるために肉を食べる」のではなく, 単に「肉を常食としていること」という意味です。 国の議会を表す英単語は diet 以外に parliament [発音はパーラメントで i は発音しません], congress, そして national assembly などがあります。 世界各国の議会の名称とリンク先を集めたサイトがあり, それを見ると Diet はアルプス山脈の小国リヒテンシュタイン程度しかありません。(日本は衆議院と参議院として掲載されています。) 辞書にはデンマークが Diet の国となっていますが, リンク先を見ると parliament になっています。 ともかく diet は少数派でイギリス,フランス議会を代表とする parliament , アメリカ議会を代表とする congress , そして中国,韓国などの national assembly が多いようです。 それぞれの仕組みの違いはそれ専門のサイトに任せ, ここでは語源による意味の違いを見ることにしましょう。 Parliament はフランス語の「話す」 parler から来ていることから「話し合いの場」, congress は「集まる」という意味のラテン語の過去分詞 congredi から来ていることから「集まる場」, そして diet は「一日の仕事」というラテン語から来ていることから「一日かけて審議する場」ということでしょうか。 日本の場合は, diet ですから,一日かけてじっくり審議することに重点が置かれているということです。 そう思えば, あのダラダラした雰囲気もうなずけるし, お疲れの余り居眠りする議員の姿がちらほらするのも, なるほどと納得できますね。 |
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