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z137 (11月04日) a feather in one's cap  「誇りになるもの,自慢の種」


直訳: 帽子の羽根
例文: She passed the audition for an important role in the play, and that was a feather in her cap.
彼女は劇の大切な役のためのオーディションに受かりそれが彼女の誇りだった。


前回, 前々回とアメリカ先住民(インディアン)の暮らしを起源とする慣用句を載せました。 今回の慣用句も同様で, 戦いで敵を殺した者に羽根が与えられそれを鉢巻に結んだというアメリカ先住民の慣習から生まれたとする説があります。 


しかし新大陸の開拓をしアメリカ先住民と遭遇することになるずっと前から, ヨーロッパでは栄誉の印として羽根を帽子につける習慣がありそれが慣用句にも現れています。 例えばフランス語ではかつて「それは私にとって名誉だ」という意味で C'est une plume à mon chapeau. (それは帽子への羽根だ)という表現があったらしく現在のオランダ語で  Dat is een pluim op mijn hoed. というそのままの形で残っているようです。  


Cobham Brewer の The Dictionary of Phrase and Fable (1894)によると(インターネット上で閲覧可能)アメリカ先住民に限らず, 古今東西, アビシニアでもインカでもアフガニスタンのイスラム教徒でも, 敵を殺害すると羽根を帽子や鉢巻につけた習慣があったとのことです。 これが英語に限らず他のヨーロッパの言語でも「羽根のついた帽子」が「名誉や誇りの印」となった起源です。





羽根のついた帽子はハレの装いとしてまた単におしゃれとしても古くから使われています。 例えば cap ではなく hat ではありますが tyrolean hat (チロリアン・ハット=スイス・チロル地方の帽子) (イメージ)は有名です。


またアンデルセンの Stormen flytter Skilt (1865年 英語訳: The Storm Shifts the Signboards 日本語直訳:嵐が看板を移す)には帽子に羽根をつけることがハレの装いであったことを示す一文があります。
デンマーク語原文
I gamle dage, da mo'erfa'er var en ganske lille dreng og gik med røde buxer, rød trøie, skærf om livet og fjer i kasketten, for således gik i hans barnetid de små drenge klædte, når de vare rigtigt pyntede, da var så meget ganske anderledes end nu;
英語訳
In olden days, when grandfather was just a little boy and wore red trousers, a red jacket, a sash around his waist, and a feather in his cap - for that's the way little boys dressed in his childhood when they wore their best clothes - so many things were different from nowadays.
日本語訳
昔, おじいさんが小さな子供で, 赤いズボンを履き, 赤い上着を着て, 腰に飾り帯を巻き, 帽子に羽根をつけていたころ, (というのはおじいさんの子供時代は小さな子供たちが着飾るときはこういう格好をしていたのだから) とてもたくさんの古いものは今とは違っていたのです。


伝説上の人物ですがロビンフッドは羽根のついた帽子を被っている姿で登場することが多いのもそのシンボル性と関係があるでしょう。
イメージ検索 Wikipedia の Robin Hood のページ の下のほうにディズニーの描いたロビンフッドのイメージがあります。
1950年代の古いアメリカのテレビドラマ『ロビンフッドの冒険(Adventures of Robin Hood )』の主題歌には a feather in his cap という件がありますが, これは文字通り帽子に羽根がついているとともに, 今回の慣用句の意味も含まれているように思えます。