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z089 (08月22日) curry favor with 〜 「〜のご機嫌伺いをする」


直訳: 〜のお気に入りに馬ブラシをする
例文: Some countries refuse to curry favor with big powers.
大国にへつらうのを拒否する国もある。


今回の音声ファイルはテレビドラマを1994年に映画化した The Shawshank Redemption (邦題:ショーシャンクの空に)から。 妻と愛人を殺したため Shawshank 刑務所で終身刑の服役囚になった元銀行員 Andy が希望を持ち続け囚人たちに尊敬される人間になっていく姿を描く人間ドラマで,囚人の Red のナレーションで話が進んで行きます。 音声ファイルもそのナレーションの一つです。


労役中に Andy が看守の話を盗み聞きし遺産相続のアドバイスをするというエピソードが背景にあります。 You は映画を見ている観客, he は Andy を it は看守に遺産相続のアドバイスをしたことを指します。 con は口語で囚人のこと。








前回まで食料品が使われている慣用句を取り上げてきました。 しかし見まちがえないでください。 今回の curry favor は curry flavor ではありません。   インド(と日本)の国民食のカレーとは無関係で, 「馬ブラシ」(curry comb) と呼ばれるクシで馬にブラッシング(コーミング)をしてやるという意味の curry  を使う慣用句です。 
curry comb とはどういうものかイメージ検索してみると, ペット売り場で見かける犬猫用のクシの目を荒くしたようなもので形に何か特徴があるわけでもありません。 その方法も写真を見ると犬猫のコーミングと変わりないように見えます。 しかし, 馬には特別に curry という動詞を与えたのはそれだけ馬が西洋で重要な役割を果たしていたからでしょう。


カレーの curry がインド, スリランカの公用語タミル語の kari から来たのに対し, 「馬ブラシ」の方は古フランス語の correir 「整頓する,馬のコーミングをする」がアングロフランス語で curreir と綴りが変化したものが語源です。 そして curry favor は「偽善的な行為をする」を意味する中世のフランス語の慣用句 correir fauvel (直訳は「栗毛色の馬のコーミングをする」)の fauvel が英語で curry favel となり, その favel が, 「お気に入り」の favor と置きかえられて生まれた慣用句のようです。