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z077 (08月10日) burn 「燃やす,燃える」を使う慣用句(2)


burn the midnight oil 「夜更かしして勉強する,夜なべする」


直訳: 真夜中の油を燃やす
例文: He burns the midnight oil every night in preparation for the entrance examination.
彼は入試に備えて毎晩夜更かししている。


ランプの灯火のもとで勉学に勤しむ, 「蛍の光, 窓の雪」に相通じる古風な姿が思い浮かぶように, 本来は, 夜更かしして勉強するという意味ですが, 現実には, 勉強以外に夜なべ仕事全般に使ってもよく, パソコン相手の仕事でもネット・サーフィンでも差し支えないようです。


他の言語ではこれに類似した慣用句はなく, 純粋に英語の慣用句のようです。 ただ, イタリア語の慣用句辞典を調べたら「油」と勉強が結びついている慣用句がありました。


consumare più olio che vino  「学究肌だ」


直訳は「ワインより油を多く消費する」。 この慣用句のココロは, ワインを飲んで享楽にふけるより油を燃やして夜遅くまで勉強する方が好きだ, ということで「学究肌だ」という意味で使われるようです。 ただ検索して実際の用例を調べましたが, 一桁しかヒットしないのであまり一般的な表現ではないのかもしれません。 (というより, このように描写できるイタリア人自体が一般的ではないので検索してもヒットしないというのが真相でしょうか?)





burn the candle at both ends 「いろいろなことに手を出して精力/金銭を浪費する;夜遅くまで身を粉にして働く;」


直訳: ロウソクを両端とも燃やす
例文: 
The young manager burned the candle at both ends and went broke.
その若い経営者はいろいろな事業に手を出して破産した。
You shouldn't burn the candle at both ends, or you'll end up in the hospital.
朝から晩まで身を粉にして働かない方がいいですよ。 さもないと病院のお世話になりますよ。






「ロウソクの両端を燃やす」行為の解釈によって2つの意味で使われています。
一つは, ロウソクの両端を燃やすという無駄な行為に力点を置き, 「いろいろなことをしてエネルギーや金を無駄にする」とするもの。 もう一つは, 両端を燃やすロウソクを人間に投影して「夜遅くまで身を粉にして働く」とするもの。


正しくは前者で, 後者は誤りです。 しかし, 慣用句やことわざが本来の意味から別の意味に変わってしまうのは洋の東西を問わずあることで, これも誤った解釈の方が多数派になれば, こちらが正しいとなってしまうでしょうし, 事実, すでに「朝から夜遅くまで働く」という意味にしているイディオム辞典もあります。  (例: NTC's Thematic Dictionary of American Idioms) 


この慣用句はもともとフランス語の brûler la chandelle par les deus bouts を17世紀はじめに英語に直訳したものです。  当時のフランス語は「浪費する」の意味であったはずですが, やはり, 現代のフランスでも「浪費する」と「心身を酷使する」の両方の意味で使われるようになっているようです。