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ぶらりボキャブラ散歩
ほぼ日替わり 気まぐれ英単語 


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アトランダムに単語を選択, 時に学校英語・受験英語的に, 時にトリビアにアプローチ。 しかも気が向いたときだけ更新して行く--だから気まぐれ英単語。 
でも単語暗記の手助けになると思います。 兄弟版ひとことENGLISHへと同様,ご活用ください。
(中)は中学生レベルの語, (高)は高校生レベルの語, (般)はその他の語を表します。

                
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083 (般) (05月16日) nine を使う慣用表現   


nine を含む慣用表現から変わっているものを3つ取り上げましょう。


on cloud nine 「天にも昇る気持ちで」 
1950年ごろに生まれた慣用表現。
アメリカの気象庁(旧:Weather Bureau 現: The National Weather Service) がわけた雲の分類の中で cloud nine は「積乱雲/入道雲 (cumulonimbus cloud)」を表し, この雲が地上 9000メートルから12000メートルというかなりの高さまで達するので人が be on cloud nine というと「気分がハイになっている」という意味になる―というのがよく知られている語源です。


しかしアメリカの気象庁の分類ではなく, 19世紀の初めにイギリスの化学者ルーク・ハワードが作成した雲の分類に基づいて1896年に発表された International Cloud Atlas によるのではないかという説もあります。 これによると cloud nine は積雲で, ふわふわと上空を行く雲で「気分がふわふわうきうきしている」というイメージになるでしょう。


(参考) International Cloud Altas による雲の分類 クリック先はイメージ検索
1. Cirrus (Ci)  巻雲
2. Cirrocumulus (Cc)  巻積雲
3. Cirrostratus (Cs)  巻層雲
4. Altocumulus (Ac)  高積雲
5. Altostratus (As)  高層雲
6. Nimbostratus (Ns)  乱層雲
7. Stratocumulus (Sc)  層積雲
8. Stratus (St) 層雲
9. Cumulus(Cu)  積雲
10. Cumulonimbus (Cb) 層積雲






dressed (up) to the nines 「めかしこんで」

to the nines は「完璧に」という意味で, 1787年ごろに文献で見られるようです。 3次元とか天地空など「3」は世界を創る重要な要素と考えられていてその3を3倍した9は「完璧な」数字だと見なされた。 または9は一桁で一番上の数だから「完璧だ」―という説。


また古い英語の to then anes 「一つ(の目的)のために」が崩れて to the nanes となってこれが to the nines と綴られ意味も「完璧に」となった―という説。


単純に9ヤード(約8メートル)の布地を使えばりっぱな服ができるからという説もあります。






a nine days' wonder 「じきに騒がれなくなる事柄」
14世紀後半に生まれた諺 Wonder lasts but nine days 「不思議がるのも9日だけ(=人の噂も75日)」から。
nine days' wonder という慣用句の方は1600年2月にウィリアム・ケンプ (William Kempe 1560ころ―1603ころ) という著名なイギリスの道化師(喜劇俳優)がロンドンからノーウィッチまでの約160キロをモーリスダンス(Morris dance)を踊りながら踏破し, その旅行記を Nine Days' Wonder として出版したことに由来します。


ケンプは Lord Chamberlain's Men 劇団に所属しロミオとジュリエットの乳母を演じるなどシェークスピアの作品の多くに出演したエリザベス時代きっての道化師でした。
その本の表紙の絵のイメージ検索


慣用表現は『気まぐれ慣用表現』にもあります。


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