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ぶらりボキャブラ散歩
 気まぐれ英単語 


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アトランダムに単語を選択, 時に語源や他言語との比較などを通してトリビアに, 時に学校英語・受験英語的にアプローチ。 しかも気が向いたときだけ更新して行く--だから気まぐれ英単語。 
言葉を通して文化を知るおもしろさ・奥深さを楽しんでもらえたらと思います。 兄弟版ひとことENGLISHへと同様,日々の勉強の「箸休め」としてご活用ください。
(中)は中学生レベルの語, (高)は高校生レベルの語, (般)はその他の語を表します。

                
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070 (般) (05月04日) 英語の難読地名・人名


アイルランド語(ゲール語)を勉強しようと思い立ったことがかつて私にはありました。 それで 当時唯一の入門書であった Teach Yourself Irish を手に入れとりあえず数ページ読み進んで本を閉じてしまいました。 1961年初版のこの本の教本としての作りの拙さもさることながら, アイルランド語の正書法の凄まじさについていけなかったのです。


「だから」は amhlaidh と書いて[aulig' アウリギュ]と読ませ「鍛冶屋」は gabha と書いて [gou ゴウ] と読ませる。 「語り部」は seanchaí と書いて[shanaxi: シャナヒー]と読み「動物」は ainmhí で[anivi: アニヴィー] 。 これらはまだいい方で, 1948年の綴り字の改定前は「危険」は baoghal (今は baol )と書いて[be:l ベール], 「住む」の動名詞は comhnaidhe (今は  cónaí)と書いて[ko:ni: コーニー]と読ませていたらしい。


子音の前または後ろに a, o, u のいずれかあれば硬子音, i か e があれば軟子音という規則で軟硬子音の区別をつけたのはいいものの, そのどれで表すかを決めていないのであまり意味のない法則になっている上, 二重母音の表記法が確立していない。 さらに aspiration と eclipsis というケルト語の特徴の子音の転移現象を表記するので例えば 「都市」の cathair [kahir' カヒリュ] は chathair [xahir' ハヒリュ] になったり gcathair [ガヒリュ]になったりする。 駄目押しに方言差や個人差もあるので実情は悲惨なものになる。 


この不条理に見える綴り字と発音のギャップが快感になればアイルランド語の学習は楽しくなるのでしょう。 が私には古本屋で2,500円という安価で買ったリンガフォンのセットも睡眠薬代わりにテープを聞いておしまいになったほど, 快感には程遠いものでした。


■ BBCラジオ放送のホームページにあるアイルランド語入門講座 blas , これはオススメです。 1回5分の講座が15回でアイルランド語(ただし北アイルランドのゲール語)の簡単な会話表現が身につきます。 アイルランド語やアイルランドに関心のある方はNHKの語学講座のような感じで聞いてみると楽しいと思います。 他にスコットランドゲール語もありますし, ウエールズ語もあります。 特に後者はさらに本格的な講座です。





発音と綴り字の関係がメチャクチャであるヨーロッパの3大言語は上記のアイルランド語とデンマーク語と英語です。 アイルランド語とデンマーク語は民族語ですからいいとして, 英語の発音と綴り字の関係のメチャクチャ加減は, 英語が国際語としての機能を果すようになった昨今では, 大げさに言えば人類にとって大きな不幸です。 フランスの Academie française , イタリアの Academia della Crusca のような国語の監視機関を作らずに野放し状態にしておいたイギリス人の怠慢のせいで人類が負った経済的な損失は計り知れないとさえ言えます。


そもそもイギリス人は綴り通りに発音できないのではないかと疑ってしまうのが次のイギリスの地名,人名の中で難解な読み方のもののリストです。
これは複数のサイトの情報からまとめてみたもので, カギカッコは英語の綴りによる発音のしかたで発音記号ではありません。
この中で日本でもお馴染みなのは■, 英米人の間でも複数のサイトで取り上げられているものは●をつけてみました。 


Althorp : オールサプ [Awlthrup]
Auchinlech : アフレック [Afflek]
Ayscough : アスキュ [Askew]
Beaconsfield : ベコンスフィールド [Beckonsfield]
Beaulieu : ビューリー [Bewley]
● Beaucham : ビーチャム  [Beech'm]
● Belvoir : ビーヴァ [Beaver]
Berwick on Tweed : ベリコントウィード [Berick on Tweed ]
Bicester : ビスタ [Bister ]
Bradwell : ブラドル [Bradl] 
● Caius : キーズ [Keeys]
Chippenham : チップナム [Chipnam ]
● Cholmondeley : チャムリ [Chumley]
Cockburn : コーバン [Kohbern]
Colquhoon : カフーン [Cahoon]
Congresbury : クーンズベリ [Coonsberry ]
Cosham : コスム [Cosm]
Crespigny : クレピニ [Crepiny]
Dalzeil : ディーエル [Deeyel]
Eyam : イーム [Eem]
Farquharson : ファーカソン [Farkerson]
Featherstonehaugh : ファンショー または ファニーホウ [Fanshaw または Ferneyho]
Frome : フルーム [Froom]
Gateacre : ゲイタッカ [Gatackuh]
■ Gloucester : グロスタ  [Gloster]
■ Greenwich : グリニッジ [Grinidge]
Groby : グルービ [Groobee]
Happisburg : ヘイスブラ [Haysbruh]
Howells : フールズ (一般的にはハウエルズ) [Hools]
Keadby : キドビ [Kidbee]
Keswick : ケズィック [Kezick]
Launceston : ローンストン [Lawnston ]
● Leicester : レスタ [Lester]
Leominster : レムスタ [Lemster]
Leveson-Gower : ラソンゴア [Luson Gore]
● Magdalene : モードリン [Maudlin]
Mainwaring : マンアリング [Mannering]
● Marjoribanks : マーチバンクス [Marchbanks]
Marylebone : メアバン [Mairburn]
● Menzies : ミンギス [Mingis]
Meopham : メパン [Mepan]
Mildenhall : マイナル [Minal]
Milngavie : ミルガイ [Milguy]
Roughtor : ラウタ [Rowter]
Ruislip : ライスリップ [Rislip]
● Ruthven : リヴェン または ラッフェン または ルーフェン 
                     [Rivven または Ruffen または Roofen]
■ Salisbury : ソールズベリ [Sawlsbry ]
St. Auby : スタッブズ (一般的にはセイント・オービ)[Stubbs]
St. John : シンジン (一般的にはセイント・ジョン) [Sinj'n]
St. Leger : シリンジャ (一般的にはセイント・レジャ) [Sillinger]
● Towcester : トウスタ [Toaster]
Trotterscliffe :トロスリ  [Trosley]
Tyrwhitt : ティリット [Tirit]
Veheyne : ヴェイン [Vane]
Wavertree: ウォートリ [Wawtry]
Wemyss : ウェムズ または ウィームズ [Wemz または Weemz]
Woolfhardisworthy :  ウルジー [Woolsey]
■ Worcester :  ウースタ [Woosters]  ※ウースタソースの語源
Wrotham : ルータム [Rootam]
Wymondham : ウィンダム [Wind'm]


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