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アトランダムに単語を選択, 時に学校英語・受験英語的に, 時にトリビアにアプローチ。 しかも気が向いたときだけ更新して行く--だから気まぐれ英単語。 
でも単語暗記の手助けになると思います。 兄弟版ひとことENGLISHへと同様,ご活用ください。
(中)は中学生レベルの語, (高)は高校生レベルの語, (般)はその他の語を表します。

                
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035 (高) (03月30日) experiment 「実験」experience 「経験」 expert 「専門家」


experiment 「実験」 と experience 「経験」と は 英語の experi- と漢字の「験」が一致しています。 
「験」という漢字は右の旁が物を集めている人の姿で, 偏の馬と組み合せ「馬を集めて乗り比べをする」→「ためす,しらべる」となったようです。 
一方 experi- の方は, 印欧語の祖語まで遡ると「向こうへ行く(=lead across, go across)」の per* にたどりつき,  「向こうへ行く行動をとる」→「ためす,しらべる」という意味の展開からラテン語 experiri 「ためす,しらべる」が生まれたようです。
つまり experi- の漢字として「験」は最適というわけです。
 

今度は, experiment と experience の関係をみてみましょう。
experiri の名詞形 experimentum 「ためすこと,しらべること」が古フランス語の綴りのまま英語になったのが experiment 「実験」です。 
一方,experiri から派生して「繰り返して試したことで得た知識」という意味 experientia が生まれ,古フランス語の綴りのまま英語に入ったのが experience 「経験」です。


experiment の方が元の experiri の意味をそのまま名詞にしたのに対して, experience は experiri の意味を展開させています。 文献初出も experiment の方が experience より30年くらい早くなっています。  仮にこの2つの語が兄弟関係にあれば experiment が親の属性をそのまま受け継いだ兄で, experience が親の意に反する型破りな弟といった感じでしょうか。


なお experiri の過去分詞 expertus から生まれたのが expert 「専門的な」「専門家」で,こちらは「ためしたり, しらべたりするうちに賢くなった」が原義です。


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