毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現 |
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601 Well (ええと;その〜;しょうがないなど) 間投詞 well を使った表現をしばらく続けてきましたが, ここでまとめておきましょう。 Well をここでは次のように分類してみました。
そもそも現実にはいちいちこの well はどういう意味なのだろうなどと考える必要なないしそれはできないと思います。 もちろん well は発話の出だしの「えーと」であると覚えておけばそれでいいのですが, 他にもいろいろなニュアンスがあるのだということは知っておいて損はないでしょう。 602 Well done.(よくできました。; たいしたものだ。; でかした。) 代表的な誉め言葉で同じ意味では Way to go. があります。 このように言われてどう答えたらいいでしょう。 Thank you. と言えばいいでしょう。 もし自信家だったら, Nothing to it. 「簡単なことです。 大したことありません。」と言ってもいいでしょう。 なおステーキの焼き具合の指定で使う well-done. はハイフン付きの形容詞です。 603 〜 is all very well, but ...(〜はいいのだが,..) 「〜はいいのだが」と一旦持ち上げておいて「でも。。」と下げる。 結局言いたいのは but 以下のことで, それも不満や批判に限られます。 例1:Cable is all very well, but people who live in rural areas are lacking any option when it comes to broadband. ケーブルはいいのだけれど, ブロードバンドということになると, 田舎に住んでいる人たちは選択が限られてしまう。 例2:Having a phone with built-in calendar etc is all very well, but it's rather difficult typing on a 10-button keyboard! カレンダーなどの内蔵された電話はいいのだけれど, 10ボタンのキーボードで打つのはかなり難しい。 604 may as well 〜(〜した方がいい) 英語の勉強に構文暗記は欠かせません。 だから書店の高校生向け学参売り場には構文関係の参考書がずらりと並ぶわけですが, そのほとんどは大学受験を意識して過去問に出た長文の抜粋を載せています。 それで「構文=大学入試=難しくて面倒な長文・英作文」という式が頭に植え付けられてしまうような気がします。 実は教科書や参考書で取り上げられている構文はすべてがすべて堅い文章語ではありません。 中には informal (くだけている)と辞書が記している表現も含まれています。 今回の may as well も高校生の助動詞の勉強で必ず出てくる構文のひとつですが, may well (〜するのも当然だ)や may as well 〜as .. の構文と抱き合わせで出てくるため, ややこしい印象を持たれやすく敬遠される傾向があります。 試験の前に必死に覚えて試験が終わったら忘れ去られる代表的な構文と言ってもいいでしょう。 が現実はりっぱな口語表現です。 だから苦労して覚えたなら会話で you may as well use this expression. (この表現を使った方がいいですよ。) 605 might as well 〜(〜した方がいい, 〜するほうがまし) 前回の may as well の may が仮定法過去になったもの。 「〜した方がいい」というと had better が思い浮かぶでしょう。 これは中学生の熟語集には必ずと言ってよいほど収録されているし, 入試に出る熟語として上位にあるため, どうしても覚えてしまう熟語です。 しかし had better は日本語の「〜した方がいい」よりも高飛車な響きがあり, 自分自身に対してか, 幼い子供やペット以外には使用を控える方がよいと言われています。 had better よりも婉曲てきなのが may as well で, さらに婉曲的なのが might as well なのです。 google の検索を見ても might (just) as well は, had better の 876,000件 に対しほぼ2倍の 1,683,000 件ヒットします。 might as well 〜はこのあとにさらに as 。。を続ける「。。するより〜したほうがまし」 (例: I might as well throw money into the ditch as lend it to him. 彼に貸すくらいならドブに金を捨てた方がまし) という形を学校で教わりますが, こちらの方が少数派です。 606 can't very well 〜(どうしても〜できない) very を省いて can't well 〜 でも同じです。 意思を表して「どうしても〜しない」とするなら助動詞 will の否定形 won't を使いますが, こちらは can't を使うので「できない」ことに重点が置かれます。 couldn't very well なら「どうしても〜できなかった」となるか仮定法として「どうしても〜できないだろう」という意味になります。 例:I couldn't very well eat green peppers when I was a child. 子供のころどうしても私はピーマンが食べられなかった。 607 wet-blanket (座をシラケさせる人; 水を差す行為をする人) 火の上に濡れた毛布をかければジューと音を立てて火は消えてしまいます。 このたとえから周りが盛りあがっているのに, シラケさせてしまうような人を wet-blanket と言うのです。 日本語の「水を差す」は throw a wet-blanket とすればよいでしょう。 他に I hate(don't want) to be a wet-blanket, but 〜 「シラケさせたくないんですが;水を差したくないんですが」 や Forgive me for being a wet blanket, but 〜 「シラケさせて申し訳ないですが; 水を差して申し訳ないですが」などがあります。 608 or what? (それとも何か?) 疑問文の最後に添えて使います。 他に選択肢があるのかと疑問を投げかけながら, 実際は別の選択肢はありえないのだと否定します。 例: The girl living in war zone said, "Do we need peace or what?" 戦争下の地域に暮らしている少女は「私達は平和が必要でしょう, それとも何か他に必要なものがありますか」と言った。 609 So what? (だから何だと言うんだ?それがどうしたと言うのだ。) 相手の言った言葉に反抗的に答えます。 怒った口調で言わないといけないのですが, 日本語と同じ発想なのでそんなに難しくはないでしょう。 What's it to you? も同じ意味です。 610 what's what (本当の状況;真相) 「世間が言っていること, そうだと信じこませていることが実際はどうであるか」という意味。know と組み合わせて know what's what とすれば「何が何だか知っている」つまり「世の中のことをよく知っている」「抜け目がない」となります。 tell と組み合わせて tell 人 what's what にすれば「真相を人に話す」となります。 |